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いまさら聞けない!WordPressの構築で必要なドメイン・サーバーについて



WordPressでサイトやブログを作ってみたいけど、そもそもドメインやサーバーって何!?という方もいらしゃるでしょう。

WordPressの構築や設置を説明するブログや記事でも、ドメインやサーバーという言葉が当たり前に使われています。 今回はWordPressを構築するために必要なドメインやサーバーの基礎知識についてご説明します。

ドメインとは何か

WordPressを構築し稼働するためにはインターネットに接続されているサーバーが必要となります。

サーバーにはそれぞれグローバルIPアドレス(パブリックIPアドレスとも呼ばれる)が存在します。 例えば、Googleであれば「 172.217.25.195 」とブラウザのアドレスバーに打ち込むことでアクセス可能です。 IPアドレスはサーバーの住所であり、ドメインも同じくサーバーの住所を示すものとなっています。 IPアドレスは数字のみとなるため、何のページなのか、何のサービスなのか、わかりにくいという点があります。

ドメインは任意の英数字や一部の記号が使えるため、IPアドレスよりも人間にとってわかりやすい文字列の指定が可能です。 自分のサイトやサービスに合わせた文字列が指定可能であり、企業やブランドによっては企業名やブランド名をそのままドメインに組み込んでいることも少なくありません。

GoogleであればグローバルIPアドレスが「 172.217.25.195 」で「 www.google.com 」がドメインということです。 ちなみに、ドメインは先着順であり、他の人に取得されている場合は同じ文字列は使えないので注意が必要です。

ドメインの取得や維持にお金は掛かる?

新規にドメインを取得する場合、取得費用と年間の利用料が必要となります。 金額についてはドメインを取得するサービスによりますし、取得したいドメインによって違うので、しっかりと調べてから取得しましょう。

注意点としては、初年度の取得費用は安いけれど、継続して利用する場合の年間費用が高くなる場合があることです。 必ず2年目以降や複数年での契約をチェックして、損をしないように注意してください。

どんなドメインを取得するのがいいの?

どんなWordPressを構築し、どのよに運営したいかにもよりますが、基本的には短いドメインを取得するのがおすすめです。 短いドメインは覚えやすいですし、スマホやパソコンで手入力する場合でも入力しやすいのが理由です。

ドメインの命名については、サービス名やサイト名、自分の名前や好きな言葉や関連するキーワードなど、非常に悩ましい部分ではあります。 単に趣味や日記程度のブログであれば、それこそ好きな名前をドメインにしても良いでしょう。 もし、何らかのサービスや収益を目的としたものであれば、コンセプトや方向性・ジャンルやテーマに合わせて命名するのがおすすめです。 また、既存の単語やキーワードにかかわらず、略称や造語による命名をしている企業やサービスも多いので、悩んだら企業やブランド、オンラインサービスのドメインをチェックしてみてください。

同時に、企業やブランドに酷似したり、誤認させるような文字列を入れるのはおすすめできません。 企業やブランドのイメージを毀損させたと何らかの侵害で訴えられたりする可能性もあるので、紛らわしい名前、誤認させるような言葉などは用いないようにしてください。

ドメインを取得しないでWordPress作れる?

無料でWordPressを「サブドメイン」で作成できる「 WordPress.com 」のようなサービスであれば、ドメインを取得しなくてもWordPressを構築することは可能です。

ただし、後からドメインを取得したくなったり、レンタルサーバーに移行する手間などを考えると、最初からドメインを取得し、レンタルサーバーの契約をした方が結果的に手間が省けます。

同時に、せっかくPV数や検索順位が整った段階で移行に失敗すると、アクセス数やPVに影響する可能性があることも覚えておきましょう。 また、GoogleのChromeブラウザでは混在コンテンツのブロックが強化されることもあり、ドメインの取得だけではなく、常時SSL対応、https化が可能なレンタルサーバーを選ぶことも大切です。 httpからhttpsに変更するのもURLそのものが変更されるのと同意義であり、リダイレクトなど初心者の方ですとさらに悩みの種となる設定や編集項目も少なくないので、最初からhttpsで始めることをおすすめします。

 

 

上記のようにグローバルIPアドレスではなく、ローカルIPアドレスでWordPressを構築することも可能ですので、WordPressでHTMLやCSS、PHPの勉強をしたいと考えている場合は、ローカル環境にWordPressを構築することも検討してみてください。

LOCALやXAMPPというツールを使ったり、RaspberryPiというシングルボードコンピュータを使うことでローカル環境にWordPressを構築することができます。

サーバーとは何か

サーバーとはWordPressを動かすためのデータを保存する場所です。

インターネット上に接続されていれば、全世界に向けて情報を発信することができますし、ローカル環境であればバックアップやWordPressのカスタマイズ、構築やデザインの練習をすることもできます。 スマホでゲームやアプリを使っているとサーバーと言われてもピンとこないかもしれませんが、基本的にIT機器でオンラインで繋がっているソフトやアプリ、サービスやWebページはサーバー上にデータが保管されています。

サーバーにアクセスすることで手元のスマホやパソコンでデータを受信し、ページを表示したり、何らかのプログラムを動かしているということです。 サーバーは自宅や自社にサーバーを設置する方法と、レンタルサーバーを利用する方法があります。

レンタルサーバーって何?

レンタルサーバーは月額や年額料金を支払うことでサーバーのスペースを連絡できるサービスです。 WordPress初心者の方であれば、ドメインの取得とレンタルサーバーの両方が連携しているようなオンラインサービスを利用することをおすすめします。

レンタルサーバーのメリットはセキュリティ性が高く、レスポンスの早いサーバーを格安で借りられることであり、自宅サーバーと比べてもメンテナンスの手間なども省ける点です。

レンタルサーバーはお金掛かる?

レンタルサーバーのサービスによって価格に違いはありますが、月額ワンコイン~数千円まで、機能やオプションによって変わります。

自宅や自社にサーバーを設置する技術や知識がない場合、ほとんどの方がレンタルサーバーでWordPressを構築し運営しています。 運営するための費用が工面できるようなサイトであればサーバー代やドメイン維持費用は苦になりませんが、単純に趣味や日記のみですと、費用負担が嫌になることもあるので注意しましょう。

最近ではSNSも多彩ですし、無料のブログサービスも多いので、何らかのコンテンツを作りたいだけであれば、無理にドメインを取得して、レンタルサーバーを契約する必要はないとも言えます。 ただし、ITのスキルとして、HTMLやCSS、PHPやWordPressそのものを学びたい場合は一番安い価格帯のWordPressが動くプランなどを選び、実際にオンライン上で動くWordPressを触ることをおすすめします。 なぜなら、費用対効果的には学べることのほうが非常に多く、趣味や勉強の成果とアフィリエイトやアドセンスを上手に組み合わせることができれば、サーバーやドメインの維持費用くらいは捻出できるようになるからです。

自宅サーバーでWordPressを設置したい

レンタルサーバーではなく、自宅、自社サーバーにWordPressを設置する場合、サーバーを構築する知識や経験だけでなく、セキュリティ性についても充分に学ぶ必要があります。

自宅のモデムのポート開放をした場合、自宅LAN内で繋がっている機器にサイバー攻撃を受ける可能性もあります。その他にも新たなサイバー攻撃の踏み台として利用されてしまうことで、被害者ではなく加害者として扱われてしまう可能性も考えられます。

また、RaspberryPiのような安価なシングルボードコンピュータでサーバーを構築する技術がない場合、パソコンを24間稼働、または高価なサーバーを購入する必要もでてきます。 しかし、敷居は高いですが、ネットワークやセキュリティ系の技術やスキルを磨くには絶好の機会でもありますので、趣味を越えて、就職や転職、実務的に学びたい場合は自宅サーバーの構築はおすすめです。

まとめ

ローカル環境でWordPressを構築できない場合、WordPressを学ぶために初期費用というか、初期投資が必要となることを覚えておきましょう。

ドメインの取得やレンタルサーバーの契約などは難しくないですし、レンタルサーバーによってはクリックするだけでWordPressを構築できるようなツールもあります。 まずは学びながら情報発信する場合でも、ある程度継続して費用が掛かることを覚悟しておくほうが良いです。 WordPressを学びたいだけであれば、ローカル環境にWordPressを構築する方法を学んでから、ドメインの取得、レンタルサーバーを契約するという順序も視野に入れておいてください。

発信したい情報があり、WordPressでなくても良いのであれば、何らかのSNSやオンラインサービスを利用して情報発信することも時には必要となります。 なぜなら、いくらWordPressが初心者に優しくても、ドメインの取得やレンタルサーバー、テーマやプラグインの設定等、細部までこだわり始めるときりがなく、本来の情報を発信するという目的から逸れてしまうこともあるからです。

同時に、どんな形であれ、インターネット上で情報を発信することの責任も考えましょう。 WordPressという入れ物だけでなく、中身であるコンテンツについても、しっかりと精査し、誰かを傷つけたり、何らかの権利を侵害しないようにすることを忘れないようにしてくださいね。