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WordPressを自社で構築する場合の人的・時間的・金銭的コストとは



WordPressを構築する時のコストについて

はじめにWordPressを構築する時のコストについて把握しておきましょう。

WordPressを構築するための人的なコスト

WordPressを構築するための人的なコストはITやWeb制作に関する知識や経験がある方であれば一人で充分です。

逆に言えば技術的なリソースがなければ雇用するか育成するしかありません。 また、技術レベルに関しても単に構築するだけではなく、様々な機能の実装やデザインのカスタマイズ、セキュリティ性の確保となれば、それなりの人材でなくてはなりません。 Web制作においてはシステム面は得意だけれどデザインが苦手だ、またはその逆の場合もあるためそれなりの規模や機能が必要な場合はさらに人材を必要とします。 特に企業や組織において早急にWordPressが必要だ、またはWordPressに自社のサービスを組み込むような場合は、すぐに解決しにくいコストと言えるでしょう。

同時に本格的な運用段階では会社やWordPressの規模や用途にもよりますが、最低でもWordPressの知識や経験がある人材を3人は必要だと思ってください。例えば一人は日常的にWordPressを監視及び管理できる人、もう一人は監視や管理をサポートする人、そしてもう一人はどちらかが退職や休んだ場合に対応できる人という体制が理想的です。特にWordPressはサイバー攻撃に狙われやすい側面を持つため、何かあった時に一人で対処しようとするとパニックになる可能性もあります。なるべく通常2人体制、予備の人員としてもう一人という形を整えることをおすすめします。

WordPressを構築するための時間的なコスト

WordPressを構築するための時間的なコストはWordPressの用途や規模、目的によって大きく異なります。 特に複雑な機能を実装する場合や、その他のサービスやシステムに組み込むような場合はそれなりの時間を必要とします。 よく、WordPressを構築することがサーバーにWordPressをインストールしてログインできればOKと考えている方がいらっしゃいますが、実際にはそこからカスタマイズするのが本当の構築です。

単にWordPressをサーバーに設置することと、実務で利用できるレベルのWordPressの構築の違いを理解しておきましょう。

WordPressを構築するための金銭的なコスト

WordPress本体やテーマやプラグインがほぼ無料だからコスト的にWordPressを選ぶ場合もあるでしょう。 実際に単なる公式のホームページ程度であり、テーマやプラグインをそのまま使うような場合は確かにコストが安くすむかもしれません。 また、ドメインの取得と維持する費用、レンタルサーバーやホスティングの費用のみですむとお考えの方も多いです。 実際には運用するための人員、保守やメンテナンスをする担当などに支払う給与も金銭的なコストです。 とりあえずWordPressを構築すれば、あとはどうとでもなるとお考えですと、外部委託やWeb制作会社によるフォローが必要となり、想像していたよりもコストが膨らむことを留意しておかなくてはなりません。

WordPressのコストに関する誤解を把握しよう

次にWordPressのコストに関する誤解についてご説明します。

企業や組織としてWordPressを構築することのコスト

企業や組織としてWordPressを構築する場合、単に公式ページで会社概要や所在地の地図などを載せたい程度であればコストもそこまでかかりません。 しかし、従業員で少しITに詳しい、または趣味でWeb制作をしていた人材にゼロからWordPressを構築してもらおうと考えた場合、習熟するまでの時間的なコスト・学習コストも必要となります。 もし、自分自身でWordPressを学びながらビジネスの実務に耐えうる機能の実装やそこそこのデザインを作る場合も、ゼロからですとITの基礎、またはセキュリティ関連やデザインの基礎も学ばなくてはならず、正直なところ本業に影響が出る恐れがあることを理解すべきと言えます。

個人が学ぶためにWordPressを構築することのコストとの違い

WordPressが無料でITやWeb制作を学べるというのは、個人が学ぶためにはちょうど良いと考えるべきです。 企業や組織であれば、情報漏洩やデータの改ざん、データの盗聴などセキュリティ面も考慮しなくてはなりませんし、場合によっては自分自身がサイバー攻撃を受けないためのセキュリティ対策も必要となります。 実のところWordPressで会員制サイトやECサイトを作ること自体はそこまで難しくないため、セキュリティを意識しないまま顧客や取引先に迷惑をかけてしまうようなことも考えられます。

もちろん、企業や組織の人材で技術的な部分のカバーやフォローができるなら進めるべきと言えます。 WordPressはタダだから、カンタンだからという理由でビジネスの場でいきなり構築すべきでないと覚えておきましょう。

まとめ:WordPressに関するコストは個人と企業や組織は分けて考えるべき

今回はWordPressを自社で構築する場合の人的・時間的・金銭的コストについてご紹介しました。 WordPressはHTMLやCSS、PHPを学んでいなかったり、IT知識が乏しくてもWebページを構築できてしまいます。 個人で言えば、トライアンドエラーを繰り返すにはちょうど良い素材であり、学習高いです。 しかし、企業や組織、すなわちビジネスで利用するのであれば、同じくゼロベースでWordPressの利用を安易に考えるのはおすすめできないと言えます。 技術的なリソースがない場合は無理にWordPressを自社で構築するより、外部委託やWeb制作会社に頼ることを考えてみましょう。 逆にこういったタイミングでIT人材やセキュリティ人材の雇用や育成を考えてみることもおすすめです。