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【知っておこう!】WordPressの記事作成で著作権を侵害しないため心がけること



WordPressで記事やコンテンツを作成する時、著作権は意識されていますか?

SNSのコンテンツや公的機関のページにある文章など、引用することでサイトや記事、コンテンツの情報に対する信頼性が高まります。

SNSやその他のサイトのページも、自分自身のSNSアカウントのコンテンツの埋め込みや文章の引用であれば問題ありませんが、自分以外の外部の作ったコンテンツや文章であれば、引用する時に気を付けるべきことがあります。

今回はWordPressの記事内にSNSのコンテンツや外部サイトのコンテンツ、文章を引用する時に気を付けるべきことについてご説明します。

著作権や引用・転載について知っておこう

基本的に人が作成したものについては著作権が発生します。

自分で作った文章や写真、絵やデザイン、動画などを自分のアカウントで発信するのは問題ありませんが、他人の作ったコンテンツを利用したい時には注意が必要です。

他の人の作成したブログ記事をまるで自分が作ったかのようにコピペで転載することは著作権の侵害となり、著作権を有する人から指摘を受ければ罰せられる可能性が高いです。

写真や動画も同じで、自分で作っていないのに自分のアカウントから投稿してしまうことで、著作権侵害となります。

WordPressでSNSのコンテンツを貼り付けたい時、または著作権者に承諾を得ずに利用したい場合は「引用」の要件を満たしているかを意識しましょう。

WordPressであれば、下記のように引用する文章をblockquoteのタグで囲むこと、同時に引用元をしっかりと明記するのを忘れないでください。

8.著作物等の「例外的な無断利用」ができる場合

8「引用」「転載」関係

ア、「引用」(第32条第1項)

他人の主張や資料等を「引用」する場合の例外です。

【条件】

ア 既に公表されている著作物であること

イ 「公正な慣行」に合致すること

ウ 報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること

エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること

オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること

カ 引用を行う「必然性」があること

キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

引用元:文化庁 - なるほど質問箱 - https://pf.bunka.go.jp/chosaku/chosakuken/naruhodo/outline/8.h.html

引用であることが明確であり、引用元を明記するだけでなく、引用する「必然性」があるかどうかも重要です。

記事のコンテンツとして必要ないのに引用してはいけません。また、自分で作成するコンテンツと引用するコンテンツが主従関係でなくてはいけません。

主従関係とは自分で作成するコンテンツより、引用部分が多い場合、引用ではなく転載とみなされるということです。

簡単に説明すれば、自分で作るコンテンツの比率と引用するコンテンツの比率を比べた時に、自分で作るコンテンツ部分の比率の方が多い必要があるということですね。

また、公然と知りえない情報を引用することはできませんので、WEB上のコンテンツで言えばログインして限られた人しか見られない情報、有料のコンテンツを無料で配布や引用などは絶対に行ってはいけません。

SNSの投稿やつぶやきなどのコンテンツも同様であり、Twitterなどを見ていると他人の写真やテレビのキャプチャ画面、アニメや漫画のワンシーンなどを気軽に投稿している人も見受けられますが、真似しないようにしましょう。

非商用利用ならOKですとか、CC0の写真やデザインなど、著作権を放棄している画像や写真を使う場合も加工してOKなのか、例えば商品のデザインの一部として使ってもOKなのか、アフィリエイトサイトなど、利益を生むサイトに張り付けてもOKなのか詳細を調べることも大切です。

SNSやサービスにそれぞれ利用規約があることを忘れないように!

SNSではTwitterのリツイート、Facebookのシェアなど、他人のコンテンツを気軽に自分のタイムラインで共有しやすくなっています。SNSの機能や利用規約に則って共有するのはOKでも、SNSの外、すなわちWordPressで気軽に利用して良いかどうかは別の話です。

しかし、基本的には著作権の侵害とならないように引用するのであれば問題ありません。ただし、各種SNSのプラットフォームの利用規約によっては禁止されている項目があるかもしれませんので十分に注意しましょう。

注意したいのは、インターネット上にアップされている情報は好きなように使っても良いという誤った考え方であり、他の人もやっているから自分も使ってしまおうという勘違いです。

他の人がアニメや漫画のワンシーンを切り取って、セリフを書き換えているのが面白かったから、自分も真似してみよう、または自分のつぶやきではないのに、バズっていたから、自分のアカウントからつぶやこうという考え方はタブーです。

他の人の著作権を侵害しないからこそ、あなた自身の著作権が守られるということを忘れてはいけません。

まとめ

今回ご紹介しているSNSのコンテンツの埋め込みや、他サイトの文章の引用についても、あくまでも引用や必要な時に利用するものだと考えてください。

他人のつぶやきや投稿だけで、WordPressのコンテンツを作成するようなことは絶対に避けましょう。

逆に言えば自分や自社の公式アカウントのつぶやきや投稿を使うのは自由です。コンテンツの一部として利用しやすいように文章や画像の投稿をするのは非常におすすめです。

著作権を侵害しないように注意することも大事ですが、信頼における一次情報をソース、情報源として記載することも情報を発信する立場としては重視されることも忘れてはいけません。

特に医療や法律などの記述については、信頼における情報源を載せていないと怪しく思われるだけでなく、誤った情報を発信してしまうことも考えられるからです。