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WordPressの固定ページと記事ページの特徴や使い分け方・考え方
- columbusproject
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- 2019-08-22
WordPressでサイトを構築していると、固定ページと記事ページの使い分けに悩むことがあります。 もちろん、好きなように作って大丈夫ですが、使い分けることでWordPressを運営しやすくなります。
今回はWordPressの固定ページと記事ページの特徴、使い分け方・考え方についてご説明します。
記事ページの特徴
まずは記事ページの特徴を見てみましょう。
基本的にはブログや新着情報を増やす時は記事ページを使うことをおすすめします。
1)時系列のあるコンテンツを作りやすい
WordPressはコンテンツマネジメントシステムであり、コンテンツを管理するためのwebアプリケーションです。
本来はHTMLやCSS、リンクや時系列など自分自身で作成しなければならない部分を意識しなくても管理してくれる仕組みであり、投稿は時系列のあるコンテンツを作る時に向いています。 普段の投稿画面から記事を投稿すると記事ページを作成するだけで、作成した日付の年月日で分類されます。 テーマによってはサイドバーのカレンダーや月別アーカイブ、年別アーカイブなどが表示可能となり、ユーザーが他の記事にもアクセスしやすくなります。
2)カテゴリやタグによる分類ができる
カテゴリーやタグを設定することで、時系列とは別に記事やコンテンツの分類が可能となります。
カテゴリーやタグもアーカイブページとしてGoogleなどの検索結果に表示されるので、使い方によってはアクセスの増加にも繋がるでしょう。 また、カテゴリーやタグをしっかり設定することで、ユーザーの利便性が向上するので滞在時間が増えたり、ファンになってもらえる可能性が高まります。 記事ページ単体でサイトを構成するというよりも、お互いが自動的に時間やカテゴリー、タグで繋がりながら、サイトを構成してくれるようになっています。
固定ページの特徴
次に固定ページの特徴を見てみましょう。
1)ページを作り込みたい時に向いている
固定ページにもタイムスタンプはありますが、記事ページのように時系列やタグによるアーカイブはされません。 その分LPや特別なページを作る時、ページを作り込みたい時に向いています。 また、テーマによっては固定ページをメニューの項目やサイドバーの項目として扱うようになっており、記事ページと区別してURLを扱えるのも特徴のひとつです。
2)主に情報が変わらないページを作る時に便利
固定ページは常に編集や追記をして新着情報を増やすというより、会社や企業の情報、プライバシーポリシーやお問い合わせ画面、または会員登録画面やECショッピングサイトの購入画面など、情報が変わらないページを作る時に便利です。
例えば、何らかのプラグインを使って、お問い合わせ画面を作る時、または会員登録、会員のログイン、会員情報編集などなど時系列で管理する必要が無かったり、カテゴリやタグが必要ない画面を作る時に向いています。
固定ページと記事ページの使い分け方や考え方
次に固定ページと記事ページの使い分け方や考え方を見てみましょう。
1)どんどん追加するコンテンツは記事ページ
新しい商品が増えた時、または新着情報、社員ブログや新しいアイデアの発表など、確実に内容を増やしていけるジャンルについては、記事ページがおすすめです。
昨今ではSNSの投稿と記事ページを組み合わせることで、検索結果に表示されるよりも早く、リアルタイムに新着情報を伝えるスタイルも増えています。 また、SNSと連携するプラグインやwebサービスを使うことで、投稿されたら自動的にSNSで発信という仕組みも作れますので、コンテンツを作り続けられるものについては、記事ページで作成しましょう。
2)LPや問い合わせ、企業情報やプライバシーポリシーは固定ページ
固定ページは動かないページ、ということではありませんが、情報が変わらないページを管理する時に使うと便利です。 投稿の管理画面では、時系列でどんどん記事が増えるため、いざ編集しようとした時に追いきれないこともあります。
固定ページは大切ですが、あまり変更する必要がないページを分けておけば、いざ変更する時にも探しやすいです。 LPや問い合わせ、企業情報やプライバシーポリシーなどは固定ページに集めておきましょう。
3)プラグインによって表示される情報が違う
プラグインによっては、記事ページのデータを使うもの、または固定ページのデータを使うものと区別されているものがあります。 例えば、現在の記事ページに関連する記事を表示したり、ウィジェットに特定のタグやカテゴリーの前後の記事、または新着情報やランキング表示、人気記事の表示ができます。
逆に、固定ページは上記のプラグインで表示されないようになっているものも多く、プラグインを作る人も記事ページと固定ページを分けて考えているということがわかります。
4)テーマによっては固定ページを利用することがある
テーマによっては、ドメイン直下のURLやWordPressを設置したディレクトリのURLなどのデフォルトページに固定ページを必要とすることがあります。 また、固定ページをメニュー項目に採用しているテーマやプラグインも多く、記事ページと記事ページを使い分けていないとテーマやプラグインを使いこなせないということも考えられます。
逆に言えば、テーマやプラグインに合わせて、固定ページと記事ページを使い分けるという方法もあります。 ただし、別のテーマやプラグインを使おうとした時に困ることもありますから、常に新しく増やせるコンテンツは記事ページ、あまり変化はしないけど大切な情報は固定ページという形をベースにして考えてみてください。
まとめ
固定ページと記事ページの使い分ける時は「時系列やタグ・カテゴリーで管理されるかどうか」と「プラグインやテーマで区別されている」ことを意識しておけば、まず間違いありません。
基本的にな編集は固定ページでも記事ページでもそこまで変わりませんが、プラグイン固有のショートコードやHTMLタグの編集、独自のCSSを使いたい時など、特別な編集をする時はやはり固定ページを使う方が管理しやすいです。
記事ページで特別な機能を付けたり、複雑な機能を付けて編集してしまうと、WordPress本体やプラグインが更新された時、または固有のショートコードを持つプラグインを削除した時、時系列の中に埋もれてしまい修正しにくくなることもあるからです。
・記事ページはプラグインやテーマで一括で機能を追加する
・固定ページは手動で細かくページを作成する
こうしたイメージを持っておくと、今後のWordPress運営に役立つと思います。