WordPressのSNS関連プラグインと「IFTTT」を組み合わせてみよう!



ブログやサービスを見ていると、SNSのシェアやつぶやき、ブックマークボタンなどを見かけたことはありませんか?

WordPressはデフォルトではSNS連携の機能はありませんが、プラグインをインストールすることで簡単に導入することができます。

しかし、SNSのシェアボタンを配置するだけでは、拡散に繋がらないこともあり、自分自身でもSNSへの発信をする必要があります。

今回はIFTTTというサービスとSNS関連プラグインを組み合わせることで、さらにスムーズに情報発信をする仕組みについて説明します。

1.SNS関連プラグインの選び方

SNS関連プラグインを選ぶ時はテーマに合わせてデザイン性が損なわれないようにすることを意識しましょう。単純にソーシャルボタンを配置するようなものもあれば、文末に作成者の一言やソーシャルリンクを設置するものもあります。

WordPressでは自分自身でプラグインを探すスキルを持つことも大事なので、実際に使っている記事をよく見ながら探してみましょう。プラグインを探す時のコツとしては、プラグイン名で検索して、どのようなデザインになるのか、またカスタマイズ性や設定項目がどんなものかを見るとテーマに合ったプラグインを探しやすくなります。

また、とりあえず設置すれば良いという感覚でSNS関連のプラグインを導入してしまうと、デザイン的に邪魔になるだけでなく、ユーザー目線で考えた時にうるさく見えてしまい、リピーターとして再度訪れてくれなくなる可能性もあるので、ソーシャルボタンやシェアボタンの追加についても、安易に考えること無くしっかりと吟味しましょう。

今回はどんなテーマでも合わせやすく、使い勝手の良いシンプルなSNS関連プラグインを2つご紹介します。

Simple Author Box

Simple Author Boxは記事の末尾にアバターとプロフィール、そしてソーシャルリンクを自動的に挿入してくれるプラグインです。

SNS関連のプラグインはソーシャルボタンを設置するものがよく目に付きますが、ユーザーによっては利用しないのに記事の最初と最後に表示されるのを嫌がられることもあります。

Simple Author Boxであれば、どんな人が書いたのか、そして書いた人のSNSを自然に配置されるので、記事を読み終えた後のタイミングとして最適であると言えます。

デザインもシンプルなので、どのテーマにもマッチしやすく、SNSのアイコンや細かな設定が可能なので、自分らしい著者紹介を作ることができます。

WordPressに限らずブログやコンテンツでは、作成者に対する信頼や愛着が湧きやすいこともあるので、お一人で運営されている場合でも、複数ユーザーで構築されている場合でも、編集部という形でまとめてしまうのではなく、それぞれのプロフィールを表示することで、サイトやサービスに対する親近感を上げることに繋がります。

VA Social Buzz

VA Social BuzzはTwitterとFacebookのソーシャルボタンを設置するプラグインであり、アイキャッチ画像とタイトルを組み合わせて表示されるので、どのテーマでも合わせやすいプラグインと言えます。

こちらも文末に表示されるので、読み終えた後のタイミングでシェアやいいねをしてもらえる確率が高くなります。シェアボタンやソーシャルボタンについては、文章の始めやヘッダーに配置することで「後で読む」という形でブックマークのように使われる方もいるので、文頭と文末のどちらが良いかは断言できませんし、どちらにも設置して効果が上がったという声もあります。

WordPressに限らずですが、テーマやデザイン、プラグインの追加を行う時の注意点として、本文や記事の内容よりも、リンクや広告などの方が多くならないようにしたほうが、閲覧した方が「このサイト、記事の内容は薄いのに内部・外部リンクばっかりでつまらないな」といったことを防げるのではと思います。

広告や外部リンクや内部リンクがダメということではなく、サイトのデザインと記事やコンテンツの内容に関わらず、見た目がうるさい、広告ばかり、リンクばかりとなるとサイト自体の評価を下げる結果になりかねないからです。

記事やコンテンツの内容よりも、WordPressで自動生成されるヘッダーやフッダー、サイドバーやウィジェット、何よりも広告が多くなりすぎないように心掛けてみましょう。

2.IFTTTとは

IFTTTはSNSやブックマークなどのサービスを連携することができるサービスです。Twitterで投稿したらLinkedinとTumblerにも同時に投稿したり、ブックマークするだけでTwitterに投稿することができたりと、SNSでの情報発信を加速することが可能です。

レシピと呼ばれるSNSとの組み合わせと、いいねやRT、シェアなどを選べるので、例えばTwitterのリプライは連携しないけど、つぶやきやRTは連携したいなど細かな設定をすることができます。

ブログやサイト、サービスを運営する時に「SNSに時間を割くのが難しい」と切り捨ててしまう場合もあります。正直な所、例えばTwitterで更新情報をつぶやいているだけではPVやアクセスが増えるとは限りませんし、SNSの取り扱い方がわからなければ、反応がないのに時間と労力ばかりを費やしてしまうことも考えられます。

IFTTTを上手に組み合わせることで、まずは更新情報を投げかけやすくする。その上でフォロワーを増やしたり、リプライやRT、シェアをしながらユーザーと交流することで、サイトやサービス運営との距離が縮まりやすくなります。

昨今のアプリゲームやサービスを眺めていると、Twitterなどの交流をしっかりとすることで、ユーザーからの信頼が高くなり、相互に高め合えるような風潮も少なくありません。

3.SNSプラグインとIFTTTを組み合わせる

WordPressのSNSプラグインは自動投稿のようなものもありますが、シェアボタンやソーシャルボタンを自分で押して利用するのが一番確実であり、つぶやきや投稿内容をしっかりと作成することができます。

IFTTTのレシピを上手に利用すれば、Twittrにつぶやくだけで、各種SNSへの自動投稿になるので、手間が省けます。

サービスやサイトの運営方針にもよりますが、あとはフォローしてもらうためにフォローしたり、いいねやシェアを適度に行うことで、ユーザーにアクションを起こして、ユーザーからもアクションしてもらえるという仕組みに繋がります。

また、個人のSNSアカウントと上手に組み合わせることで、運営スタッフとユーザーの距離感が縮まり、信頼感も親近感もアップすることできます。

良いサービスや良いサイトの多くは、メディアの価値、記事単体の価値、執筆した人の価値とそれぞれを高めることに対して手を抜いたりすることはありません。

情報が溢れる現代だからこそ、発信する情報や、発信しているメディア、発信している個人への愛着や信頼性、何よりも暖かみが求められます。

もちろん、ユーザーに全てを合わせるとか、ユーザー目線重視ということだけではなく、運営する上で最も必要なユーザーからの声が届きやすい雰囲気にするというのが目的です。

4.SNSの利用を躊躇するのはもったいない!

SNSを利用した情報発信は非常に手間が掛かることもあり、慣れるまでは結果どころか労力と時間が費やされるのみですが、ある程度軌道に乗ることができれば、ユーザーからの反応がしっかりと帰ってくるようになります。

IFTTTでレシピを使って各種SNSと連携したら、SNSプラグインを経由してTwiiterなどに投稿する。そしてSNSでフォロワーを増やす活動を少しずつ進めて、炎上はダメですがバズりやすい、シェアやRTしたくなる記事やコンテンツを作成してみる。

それ以外はサービスやサイトのコンテンツにしっかりと時間を作るようにして、見に来てくれたユーザーへの満足度を高めるようにしましょう。

また、SNSの運用とサービスやサイトの両立が難しいと判断してSNSの利用を躊躇する場合もありますが、利用することでマイナスになることはほぼないので、SNSの運用もサービスやサイトを運営する作業の一つとして組み込んでおきましょう。

Googleの検索流入だけで売上や集客が足りているとしても、さらにプラスになったほうが組織でも個人でも嬉しいことですし、逆にPVやアクセス、売上が伴わないのであれば、集客方法のひとつとして取り組むようにしないと、サービスやサイトの存続そのものが危ぶまれます。

どんなに良いサービスやサイトでもユーザーに届かなければ意味はありません。良いコンテンツを作ることにのみ努力を注ぐのではなく、届けることについてもセットで考えるようにしましょう。

5.まとめ

今回はWordPressのSNS関連プラグインとIFTTTを組み合わせて情報の発信を便利にする方法についてご説明しました。

サイトやサービスを作る時にありがちなのが「コンテンツを作るのは好き」「文章を作るのは好き」「WordPressを構築するのが好き」とそれぞれ好きな部分には特化していたとしても伝える方法について抜け落ちてしまうことです。

また、情報を発信したり、売上を増やすことが目的なのに、SNSへの発信ばかりこだわってしまって、肝心の内容が薄くなってしまうのもよくありません。

発信する情報を磨きながら、SNSを活用して伝える方法も確立する。最初は慣れないかもしれませんが、自然とSNSでの投稿やユーザーとの交流も増やせるようになります。

大切なのはGoogleからの流入に頼り切るのではなく、ユーザーのブラウザに直接ブックマークしてもらうことや、SNSからの流入を作ることで、シェアや拡散してもらうきっかけを作ることです。

作成したサイトやサービスが、ユーザーから愛されるように、そして発信する情報と、その情報を求めるユーザーと繋がれるような工夫することを意識しておきましょう。