
WordPressをhttps化しないとChromeで警告が表示される?対応策と手順をご紹介
- columbusproject
- Photo:
- 2021-11-09
WordPressのhttps化に対応完了していますか?もし、まだ対応していないのであれば、なるべく急いだ方が良いかもしれません。
なぜなら、Google Chromeブラウザにおいて、https化していないWebサイトは警告が表示される可能性が高まったためです。
今回は、なぜ、https化しないとChromeで警告が表示されるのか、そしてWordPressをhttps化するための対応策と手順についてお話します。
なぜ、https化しないとChromeで警告が表示されるのか
Chromium Blog - Increasing HTTPS adoption : https://blog.chromium.org/2021/07/increasing-https-adoption.html
上記はGoogle Chromeのブログであり、https化していないWebページすべてに警告を表示するという告知がなされています。サイトや記事の内容や質、量やドメインパワーによらず、企業や組織として公式のWebページ・Webサイトであったとしても警告が表示されるという意味です。
もちろん、ブラウザはGoogle Chromeだけではありませんが、パソコン・スマートフォン・タブレットなど、各種デバイスでChromeを好んで利用しているユーザーから信頼を損ねる可能性は否めません。そのため、可能な限り早く、https化に対応し、警告が表示されることがないよう対処すべきと言えます。
WordPressをhttps化するための対応策と手順
次にWordPressをhttps化するための対応策と手順をご紹介します。
1.レンタルサーバーならhttps化できるサービスがあるか確認する
WordPressを構築・設置しているのがレンタルサーバーであれば、https化できるサービスを備えている可能性がありますので、まずは確認してみましょう。
レンタルサーバーのコントロールパネルなどから、無料でhttps化できるケースもあります。ただし、https化には3段階ありますので、ECサイトや企業公式としてのページなら無料ではなく、有料でセキュアなhttps化にした方が安全性と信頼性が高まります。同時になりすましなどを防ぐためにも、個人以外であればなるべく無料ではないhttps化にすることをおすすめします。
2.自社サーバーならドメインを取得・維持しているサービスをチェックする
自社サーバーならドメインを取得・維持さいているサービスにおいて、https化できるかチェックしてみましょう。
必要に応じてhttps化を専門に取り扱うサービスに登録し、連動・連携するのもおすすめです。その際、レンタルサーバーとは違って細かな設定を自社で行う必要がある点を覚えておいてください。
3.https化に伴うリスクを理解し、リダイレクトについてもしっかりと調べる
https化にはリスクがあります。代表的なものはhttpsとhttpではURLが別の物として扱われるため、アクセスが減少する可能性があること、その他にはリダイレクトの設定をしておかないと、httpのままの外部リンクからのアクセスがエラーになる可能性があることの2つです。
必要に応じて.htaccessなどのファイルの編集方法を調べて設定すること、WordPressのリダイレクトプラグインなどの利用も検討することなど、アクセスを激減させないよう注意してください。
4.サーバー側でhttps化が可能になったら、WordPressの設定を変更する
サーバー側のhttps化が可能になってから、WordPressの設定を変更する、ということを覚えておいてください。単にWordPressの設定のURLをhttps化するだけではhttpsにならないだけでなく、WordPressにログインできなくなる可能性がありますので注意しましょう。
また、https化の際、何があっても再構築できるようにしっかりとバックアップをとっておくことをおすすめします。同様にバックアップから復元・再構築するための手順についても十分に下調べしておきましょう。
【注意】https化のタイミングでパーマリンクの変更を行わないこと
https化のタイミングで「URLが変更されるし、どうせならパーマリンクを変更しよう」と気軽に考えてしまう方がいらっしゃいいますが、非常に危険です。なぜなら、リダイレクトによってhttpのURLからhttpsのURLに転送することは簡単ですが、記事のURLも同時に変更してしまうケースですと、リダイレクトの設定が煩雑になり、外部リンクが無駄になってしまう可能性があるためです。
よくある理由として、記事のタイトル名などをベースとした視認性の高いURLに変更したいというものが挙げられます。パーマリンクを変更することと、https化することは切り分けて、https化が済んでから、パーマリンクの変更を行い、リダイレクトの設定を細かく作業する、という流れにした方が安全です。
まとめ:アクセスを激減させないように、しっかりと下準備、下調べをしよう!
今回は、なぜ、https化しないとChromeで警告が表示されるのか、そしてWordPressをhttps化するための対応策と手順についてお話しました。
Google Chromeはパソコン・スマートフォン・タブレットも含めると、全体の半数程度に近いシェアがあります。そのため、何も対応しなければ現在のアクセスが半減してもおかしくないということです。
アクセスを激減させないためにも、しっかりと下準備、下調べをした上で、なるべく早くhttps化することをおすすめします。もし、https化どころか、サーバーやWordPressに関して疎い、不慣れであり、自社で対応できそうにないとお悩みであれば、専門の業者に相談し、対応してもらうと良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がWordPressのhttps化にお悩みの方のお役に立てれば幸いです。