WordPressで自社のECサイトを作成する時の手順や決済方法



WordPressでは単なるホームページだけでなく、オンライン販売が可能となるECサイトの構築ができます。 ECサイトは商品の販売である物販以外にもコンテンツ販売や有料サービスの決済としても利用できるため、工夫次第でオンライン上で利益を得ることができます。 今回はWordPressで自社のECサイトを作成する時の手順や決済方法についてご紹介します。

WordPressでECサイトを作成する手順

1.会員制のプラグインやシステムを構築

2.決済プラグイン or カートシステムを選ぶ

3.商品ページや決済画面への推移を確立

上記はECサイトとして機能させるために最低限必要な手順となります。 それぞれの項目を簡単にご説明します。

1.会員制のプラグインやシステムを構築

まずはユーザーが会員登録するためのシステムを構築する必要があります。 氏名や住所などの項目の設定可能な会員機能を追加できるプラグインを導入するか、専用のシステムの構築を目指しましょう。 個人情報を預かることになるため、セキュリティ関連のプラグインに加えて、SSLサーバー証明書の取得も視野にいれておくべきです。

2.決済プラグイン or カートシステムを選ぶ

WordPressでECサイトを構築するプラグインとして「WooCommerce」が有名です。その他のプラグインを利用する場合はよく調べてから導入しましょう。 また、WordPressのプラグインではなく、外部ASP型のカートシステムを導入するのもおすすめです。決済部分のセキュリティがある程度担保されるため、商品の選択や購入決定までが自社、決済は外部ASPという流れが安全だからです。 ただし、プラグインを導入する場合も外部カートシステムを使う場合も手数料には注意しましょう。月額料金、または売買金額に応じて発生する手数料を加味しておかないと利益を圧迫する恐れがあるためです。

3.商品ページや決済画面への遷移を確立

会員登録と決済や支払いの機能が定まったら、次は商品ページを準備する必要があります。 会員登録と決済方法さえ定まれば、有償のオンラインサービスやデジタルデータなどコンテンツ販売も可能になります。 その他、商品の物販の場合は在庫を確保するための倉庫やスペース、梱包資材なども必要です。配送伝票を印刷するためのプリンタを準備することも忘れないようにしてください。

WordPressのECサイトの決済や発送の流れ

次にWordPressで作成したECサイトの決済や発送の流れを簡単に説明します。

決済プラグインやカートシステムで異なる

決済については導入したプラグインやカートシステムで異なりますので利用する決済に応じて調べながら進めましょう。 「基本的には商品の選択」、「購入の決定」、「配送の手続き」、「最終確認」、「支払い方法の選択」、「決済」という流れです。 同時に商品のキャンセルや入力ミス、返品や交換などに対応できるようなマニュアルの作成やルールを定めておくと良いでしょう。

可能であれば幅広い支払方法を用意しよう

支払い方法についてはクレジットカード、銀行振込、各種電子マネーなど、可能であれば幅広く対応できると顧客やユーザーの利便性を高め、決済画面で離脱することを避けられます。 ただし、支払い方法ごとに手数料が異なったり、決済会社との契約が必要だったりするため、よく調べて利便性を損ねない範囲で支払い方法を絞り込むことも時には検討しましょう。

特にECサイトの運営やオンライン販売では細かな手数料と配送料などの実費が大きな足かせになることもあります。調子良く販売できたとしても最終的に手元に残る利益が少なければ骨折り損のくたびれ儲けとなりますので、充分に注意してください。

決済から商品の発送の流れをイメージする

決済までがWordPress上、すなわちオンライン上で行われる商品購入までの流れです。 次に決済=商品購入から商品の発送、到着の流れをイメージしましょう。

・お届け先の情報の確認

・配送伝票の作成

・商品の梱包と配送伝票の貼り付け

・配送業者に集荷依頼、または持ち込み

・配送業者による輸送と配達

・お客様へ商品到着

商品到着までの大体の目安を調べておき、なるべくなら決済画面の前に一度表示、配送の準備が整って大まかな配達日時が決まったら発送メールに記載する形が良いでしょう。 また、配送に付いては日時指定をした場合でも遅延が発生する可能性があることも明記すべきと言えます。 同時に無事に商品が到着したら何らかの形で顧客やユーザー側から到着したことを連絡できる仕組みもあると便利です。 難しければ配達予定日の翌日頃に「無事に届きましたでしょうか」的なメールが自動で送られる仕組みを作るだけでも充分です。

まとめ:商品を購入するユーザーの目線を感じ取ろう

WordPressでECサイトを構築すること自体は難しくないと言えます。 ただし、顧客やユーザーに気に入ってもらい、リピーターやファンになってもらうためには工夫が必要です。特に商品を購入するユーザー目線を感じ取ることが大切です。 そのためにもSSLサーバー証明書やセキュリティ対策によって「個人情報を預けても心配ないこと」や「信頼できる企業や組織であること」を示す必要があります。 並行して商品の利益だけで収支を考えるのではなく、細かな手数料やコストにも目を向け、目に見えにくい事務作業や配送作業のコストも計算に入れながらECサイトを運営することをおすすめします。