WordPressでBtoB向けの自社サイトを構築する時のチェックポイント



WordPressは構築や運営する人/組織に応じて好きなようにテーマやジャンルを決めて情報発信することが可能です。 しかし、個人が運営する個人的な趣味ブログと、企業や組織としてBtoB向けで自社サイトを構築するのでは意識すべきポイントが異なります。 今回はWordPressでBtoB向けの自社サイトを構築する時のチェックポイントをご紹介します。

BtoB向けの自社サイトを構築する時のポイントは主に5つ

1.企業や組織としての立ち位置の確立

2.リードの「興味・関心」に繋げるコンテンツの作成

3.リードやファンの獲得を狙おう

4.ペルソナやターゲットを柔軟に考える

5.「PV」を「CV」にする流れを作ろう

企業や組織として情報を発信するのであれば、主に上記の5つがポイントとなります。それぞれの項目についてチェックしてみましょう。

1.企業や組織としての立ち位置の確立

自社サイトは企業や組織としての「顔」であり、色合いやデザインによって「ブランディング」を確立することができます。会社理念や企業情報など「どのような企業/組織なのか」がはっきりと伝わるように構築するのがおすすめです。

同時に文章や扱う画像、掲載するURLリンクや発信する情報の根拠となる媒体も含めて、しっかりと精査する必要があります。企業や組織としてのロゴやデザイン、色合いなどによって「企業や組織としてのイメージ」をセットで認識されることを意識しましょう。

また、曖昧な情報、担当者の好みや感情の含まれているような情報を発信してしまわないように注意してください。どんな形であれ自社サイトから発信された情報は「企業としての公式情報」であるためです。バズや注目を狙うようなコンテンツの制作に魅力を感じてしまうこともあるかもしれませんが、悪目立ちするのではなく「信頼できる情報源」であることを心がけることが大切です。

2.リードの「興味・関心」に繋げるコンテンツの作成

「わたしたちはこんな企業、組織です」と伝えることで「現在を認知」してもらうだけでなく、未来を期待してもらえるように「興味・関心」に繋げることを意識しましょう。どのような商品があるのか、どのようなサービスがあるのか、これらはユーザー/顧客として興味がある部分です。過去の商品やサービスに対する社会的な評価によって、新しい商品やサービスに対する期待も高まります。

同時に興味や関心、期待に答えられるような商品やサービスの開発、または現在の質を維持、向上させるために努力した「経過や結果」に関する情報発信も忘れないようにしてください。商品やサービスの売上は「単発」や「一過性のもの」よりも継続的に長く愛される方が最終的な利益や売上の増加に繋がりやすいからです。

3.リードやファンの獲得を狙おう

資料請求や問い合わせ、気軽な相談も含めて「リードが獲得しやすい」機能や導線を考えておきましょう。スマホやパソコンを介して自社サイトにアクセスしてくれる顧客/ユーザーは程度の違いはあれ、少なからず「興味や関心」があります。

もし、自社サイトでユーザー側が何のアクションも起こせない「見るだけ」になっているのであれば改善する余地があるということです。 また、ファンを増やすためにも、より良い商品やサービスを生み出すことや、同時に質を高めるだけでなく、質を維持することができる企業/組織として認めてもらうことも大切です。

特に特定のブランドや商品、サービスに対して「ファン」はお金を出すことに抵抗感が少ないです。ファンでなくても、自社商品やサービスを選んでくれる顧客を大切にすることでファンとして成長してくれます。

自社サイトを介して、会員登録、物販、メールマガジンの運営、クーポンの発行、イベントや新商品/新サービスの発表など、Webサイト上で行えることはたくさんあります。どんなことをすれば喜んでもらえるのか、どんなサイトデザイン、サイト設計、導線を組み込めば「ユーザーとより深く繋がれるのか」を考えてみてください。

4.ペルソナやターゲットを柔軟に考える

商品やサービスはコンセプトや目的、ニーズに合わせてい句ことは当然です。同じく自社サイトもペルソナやターゲットを中心とした作りになるのが一般的と言えます。 しかし、商品やサービスの内容によっては、本来のニーズや目的、コンセプトから外れた形で「愛用」してくれるユーザーが生まれることもあります。

すなわち、ペルソナやターゲットとしていない層が売上に貢献してくれる可能性があるということです。 必ずしも企業や組織として望むペルソナやターゲットのみが「顧客」ではないということも意識して、誰でも気軽にアクセス可能であり、商品やサービスの購入に対する敷居を低くしておくことを忘れないようにしてください。 「顧客のニーズはこれだ!」「ターゲットやペルソナは外すことはできない!」という凝り固まった考えではなく、どんな客層でも柔軟に受け入れること、受け入れられるようにしておくことも大切です。

5.「PV」を「CV」にする流れを作ろう

実際に商品やサービスを購入して利用するのは各企業の担当者であり、「人間」であることを常に意識しておきましょう。 担当者に気に入られなければサービスが利用されることもありませんし、担当者の上司の許可などが降りなければ決済に繋がらず、やはり商品やサービスの購入には至らないということです。

自社サイトにおけるPVからCVにする流れとは、自社サイトで発信している情報によって認知を広めること、そして自社サイトの運用方法や導線、サイト設計によってリードの獲得やその後の営業展開まで模索しておくことを意味します。 例えば、自社サービスの見積りや詳しい内容が知りたくて、とある企業担当者がメールアドレスや個人名も含めて問い合わせしてくれたとします。この時に今までの「契約や購入に至った手順や経緯」を参考にその後の流れを考えておくようにしましょう。

もちろん、必ずしも決まった流れが顧客/ユーザーに対して有効であるとは限らないにせよ、「何もしないままま売上にならない」という状況にならないように「ユーザーが行動を起こした」タイミングで、自社側からも行動=アクションが起こせる体制や仕組みがあるように自社サイトを運営してみてください。

まとめ

WordPressでBtoB向けの自社サイトを構築する時、「企業や組織」という見えない単位でサイトデザインやコンテンツ制作をするのではなく「担当者:人間」というベースで考えることが一番大切です。 この商品やサービスが便利、役立つ、なくてはならないと考えてもらうことができれば、継続的な売上に繋がるだけでなく、新商品やサービス、新しいオプションを開発した時に追加で売上の形状に繋がりやすくなるからです。

同時に自社サイトを運営する担当者としては「企業の顔であること」を忘れてはいけません。発信する側としては「企業として」であり、閲覧するユーザーに対しては企業として、企業担当者として、そして何よりも人間として見てもらうという意識が求められます。 また、自社サイトが単なる公式ページとしてではなく、何らかの形で「売上に繋がる仕組み」となるようにすることも忘れないようにしてみてください。 PVを増やすことも非常に大切ですが、増やしたPVをどのようにCVや売上に繋げるのかも重要です。自社サイトが企業や組織としての「有益な情報資産」となるようなイメージを持ちながら、サイトの運営や運用、コンテンツ制作や情報発信することをおすすめします。