コーポレートサイトを作るならWordPressで!手順とコツを解説!



誰もがインターネットを活用している時代において、自社のコーポレートサイトを持っていることは、企業活動を行うにあたってもはや必須要件であるとも言えます。

もしコーポレートサイトを持っていないとしたら、事業の存在すら疑わしいような印象を受けますよね?しかしコーポレートサイトを作るのは難しく感じている方もいらっしゃるかもしれません。

実際に現代においてコーポレートサイトは基本的な企業情報を伝えるだけではなく、ブランディングや問い合わせ、更にはその先の用途まで活用されている事例もたくさんあります。

インターネット上に存在する企業の顔であり、ビジネスツールでもあるコーポレートサイト。今回は、コーポレートサイトの概要から、WordPressを活用した魅力的なサイトの作り方までをご紹介します。

 

コーポレートサイトとは?目的・メリット

コーポレートサイトとは、簡単に言えば「企業サイト」のことです。主におとずれたユーザーに、自社がどのような会社でどのような取り組みを行っているのかといった、会社紹介を行うためのサイトです。

情報提供を主としたブログやメディアとは目的や役割も異なっており、信用を得ることを重視するために、企業イメージやブランディングを重視したシンプルで整ったデザインが多いのが特徴です。

コーポレートサイトを作成することにより、インターネット上にて自社のプロフィールを多くの人々に知ってもらうことができます。

ネット社会の現代においてコーポレートサイトを持っていることは、自社の存在をアピールしてビジネス活動を行うにあたって所持していないことはそれだけで不利になってしまうでしょう。

コーポレートサイトを持つことにより得られるメリットは、以下の通りです。

 

・イメージアップ

・ブランディング

・信頼の獲得

・情報発信(会社情報・最新情報・新製品案内・実例実績紹介・スタッフボイス)

・顧客との接点(問い合わせ・販売)

・プロモーション

・人材・パートナー採用

 

想像以上に多くのメリットがあることに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

以前は端的にテキストを羅列しているだけの簡素なサイトが多かったのですが、近年ではコーポレートサイトをブラッシュアップすることにより、積極的にビジネスを推進するためのツールとして活用している企業も多くみられるようになりました。

コーポレートサイトは、ただ会社情報を羅列していたのではもったいない、積極的に活用すべきビジネスツールとなってきています。そのため、会社案内に加え、どのような目的を付加するかにより設計も大きく異なってきます。

これからコーポレートサイトを作成したり、既存のサイトをリニューアルしようと考えている方は、目的を明確にすることがまずは重要です。

 

コーポレートサイトの基本的な構成要素

コーポレートサイトは、どこの企業もしっかりと作り込んでいるため、これからサイトを設計する方は難しく感じるかもしれません。

しかし、実は良く見てみるとコーポレートサイトはオウンドメディアよりもシンプルな構成で、一定のパーツを組み合わせることにより、ある程度の形はできあがります。

つまり、「型」のようなものがあるのです。

確かに工夫を凝らされたサイトは多いですが、どのサイトも一定の型を踏まえたうえで、それぞれのパーツやカラーリング、デザインを工夫してオリジナリティを演出しています。

基本的なコーポレートサイトの構成要素を以下にご紹介します。ある程度アバウトでも構いませんので、各パーツに使用するテキストを書き起こして埋めてみるだけでも、自社のコーポレートサイトのイメージが固まってくると思います。是非、試してみて下さい。

 

■コーポレートサイトに必須の項目

・製品・サービスの紹介

・会社概要

・代表挨拶

・お知らせ

・お問い合わせ

・プライバシーポリシー

・サイトマップ

 

■企業によっては記載しておいた方が良い項目

・沿革(社歴がある場合)

・採用情報(採用の目的がある場合)

・IR情報(大企業の場合)

・CSR(あれば…)

 

差別化に繋がる!是非とも付加しておきたいコンテンツ

上記の項目だけでもコーポレートサイトはできあがるのですが、せっかく作るのですから有用性や信頼性をとことん高めたサイトを作りたいですよね。

ここでは、上記の構成要素に加えて追加することで、サイトのクオリティを高める項目についてご紹介します。

 

・実例・実績紹介

是非付け加えていただきたいのは、実例・実績です。できればどのような商品やサービスをどこの企業に提供したのか、また顧客満足度はどうだったのかまでサイトに掲載します。

自社のプロモーションだけではない、顧客のコメントまで掲載すると、信頼性が高まりサイトを訪れたユーザーも安心して問い合わせをすることができます。

顧客の会社名とコメントをたくさん掲載すると効果的ですので、協力してくれそうな顧客には積極的に声を掛けてみましょう。

 

・ミッション・ビジョン・ポリシー

取り扱っている商品やサービス、会社概要だけではなく、自社がどのような考えや想いを持ってビジネスを行っているかを伝えるために、ミッションやビジョン、ポリシーを書き加えるのもオススメです。

問い合わせしたユーザーに対して、単に製品やサービスを提供して利益を得るだけではなく、企業のイメージやカラーを印象付けることに繋がります。

 

・良くある質問

見込み顧客からの問い合わせも無限にパターンがある訳ではなく、中にはよく質問される項目や疑問に思われる項目というのは決まってきます。

あらかじめコーポレートサイトにページを設けておくことで、あらかじめユーザーに情報を提供をすることができますし、問い合わせ対応の手間を省くこともできます。

情報開示をすることにより、ユーザーの不安を払拭して問い合わせの敷居を下げることにも繋がります。

 

・ベネフィットや顧客の問題解決に繋がる情報

商品・サービスの紹介だけではなく、開示可能な範囲で自社が提供できるベネフィットや問題解決に繋がる情報を提供するのもサイトのクオリティを高めるのによい方法です。

ユーザーの共感を得たり、信頼性を高めたりすることで距離が縮まり、問い合わせや商談に繋がる可能性も高まります。

 

・メンバー紹介

コーポレートサイトに自社のメンバー紹介ページを付け加えると、文字の羅列ではないより親しみのある印象のサイトにすることができます。

顔写真とプロフィール、コメント等を書き込むことにより信頼性や親近感が高まり、顔の見える会社というリアリティをサイトに付加することに繋がります。

 

手順通りにやればできる!コーポレートサイトの作成方法

コーポレートサイトはWeb制作の専門家であるWebデザイナーやWeb制作会社でないと難しいと考えられがちですが、実は企業の規模を問わずほとんどのコーポレートサイトはWordPressで作られています。

コーポレートサイト専用のテーマも充実していますので、こちらを適用したりカスタマイズを加えたりすることによって、イチからサイトを立ち上げるよりもはるかにコストとリソースを省いてサイトを立ち上げることができます。

ここでは、どなたでも取り組めるオススメの手法についてご紹介していきます。

 

・目的・方向性の設定

まずは、冒頭でご紹介したコーポレートサイトの目的と方向性について定めます。この項目によりどのようなコーポレートサイトを作るのか、またどのようなツールを選定すればいいのかが決まってきますので、時間をかけて検討しましょう。

 

・ワイヤーフレームの作成

今回ご紹介する作成手法の中核をなす部分です。ホームページの下書きとなるワイヤーフレームを作成します。今回は、どなたでも取り組めるように「エクセル(Excel)」を使用します。

セルに、先にご紹介した構成要素をまず配置して、シートをコピーして実際に流し込むテキストを書き込んでゆきます。エクセルを用いて疑似的にテキストベースで完成後のコーポレートサイトに近いものを作っていくイメージです。

少しの回遊で「どんな会社か」わかるような構成にすること、簡潔でわかりやすいことを意識するのがポイントです。サイトを制作というよりは、書き込んでいく感じで進めていきます。余力があればセルに色を付けたり、写真を配置したりしてみましょう。

できれば自社について最も詳しい自社のメンバーで知恵を持ち寄って渾身のワイヤーフレームを作成してみて下さい。このプロセスをクリアできればコーポレートサイトは完成したのも同然です。

 

・テーマの選定

ワイヤーフレームで作成したビジュアル面・機能面を満たせるテーマを選定します。ワイヤーフレームさえ完成していれば、内容を流し込むだけですので、有料テーマであればコストはかかりますが、いくつかのテーマを試してみるのも良い方法です。

オリジナリティを演出したいならカスタマイズは必須となりますので、カスタマイズ性も含めてテーマを選定してみて下さい。

 

・実装・テスト

テーマが決まったら、テスト環境でワイヤーフレームの内容をCMSに流し込んでいきます。必要に応じてカスタマイズも行います。作業が終わったら正しくサイトが表示されるか、問題点が無いかを入念に確認します。

 

・リリース

テストを行って問題が無ければ、コーポレートサイトを公開します。インターネット上に会社の顔ができあがりました。

 

今回ご紹介した手法で最も重要なことは、各作業工程を混ぜないことが非常に重要です。サイトの目的を考える時はそれだけを行い、ワイヤーフレームを作るときはそれに集中します。実装とカスタマイズも同様です。

良く失敗してしまうケースは、いきなりテーマを選定して、CMSを触りながらタイトルやコンテンツを記述したり、後から足したり減らしたりと同時に進めようとしてしまうことです。これでは経験者でも良いサイトを作るのは難しいでしょう。

「工程を分解して、固定して、それぞれに集中する。」

こちらを意識すると作業がスムーズになりますし、制作難易度を下げて質の良いサイトを作ることに繋がります。是非チャレンジしてみて下さい。

 

コーポレートサイト作成にオススメのテーマ3選

ここでは、WordPressを使ってコーポレートサイトを作るにあたって、デザインや機能に優れたオススメのテーマを厳選して3つ、ご紹介します。

もちろん業種や業態、サイトの方向性により最適なテーマは変わってくるのですが、多くのシチュエーションや用途に耐えうるテーマを選定していますので、テーマ選定に迷ったら是非参考にしてみて下さい。

 

・LIQUID PRESS - CORPORATE

https://lqd.jp/wp/theme_corporate.html

様々な目的に応じた高品質なWordPressテーマを取り扱うLIQUID PRESSのテーマの一つに、CORPORATEと呼ばれるコーポレートサイト作成に特化したテーマがあります。

ベーシックでカッチリとしたデザインをベースに、コーポレートサイトに必要な会社案内やアイテム表示、連絡先情報といったパーツが充実しており、簡単な操作で高品質で機能的なコーポレートサイトを作成することができます。

最新CSSフレームワークが採用されており、カスタマイズによる本格的なサイト制作にも対応可能。また、多言語にも対応している数少ないテーマでもあります。

奇抜さを好まずベーシックなコーポレートサイトを作りたい方、またグローバルにビジネスを展開している方には、オススメのテーマです。

 

・SOURCE

https://design-plus1.com/tcd-w/tcd045

以前はカタログのようなデザインをベースとしたコーポレートサイトが多かったのですが、近年ではプロモーションやメッセージ性を兼ね備えたコーポレートサイトも増えてきました。

SOURCEは、集客や販売といった機能にも強い高機能なテーマで、上記のような方向性でサイトを制作したい場合にはオススメのテーマです。

ランディングページ仕様のページを簡単にサイトに付け加えることができて、アイテムボックスや価格表、リストといった販促に繋がるパーツも充実しており、積極的に攻める姿勢のコーポレートサイトを作るための機能が充実しています。

デザインの美しさ、あらゆる業種にも対応可能な汎用性も兼ね備えており、コーポレートサイトをビジネスツールとして活用したい方にはどなたにでもオススメできるテーマです。

 

・BizVektor

https://bizvektor.com/

こちらは無料であるにもかかわらず、使いこなすのが難しいほど豊富な機能とカスタマイズ性を有した優秀なテーマです。管理画面もシンプルで使い勝手がよく、ワイヤーフレームが出来上がっていれば、30分もあればサイトを作り上げることができます。

「WordPressで無料でコーポレートサイトを作るならこのテーマ」と言われるほど、無料テーマの中では定番のテーマとなっています。

デザインや機能面は無料版でも充実していますが、足りなければ有料にてデザインスキンやプラグインを追加することもできます。

必要に応じて必要なだけ機能を追加することにより、無駄なくサイトを作ることができるため、コストパフォーマンスに優れたオススメのテーマです。

 

まとめ

コーポレートサイトの概要と作り方までをご紹介してきました。

訪れたユーザーに好印象を与える魅力的なコーポレートサイトを作るには、WebデザイナーやWeb制作会社に高額の費用を支払う必要があると考えていた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、万能ともいえるCMSであるWordPressを活用すれば、洗練されたコーポレートサイトを低コストで比較的かんたんに作ることができます。

カスタマイズ性の高いテーマを活用すれば、テーマ利用の欠点である他社との差別化の問題もクリアして、オリジナリティのあるサイトを作ることも可能です。

コーポレートサイトをまだ作成していない方も、現行のサイトのリニューアルを検討している方も、この機会にWordPressを活用して制作に取り組んでみませんか?