CTAを最適化してマーケティング効果を高めよう!基礎から具体的なテクニックまでを解説!
- columbusproject
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- 2019-09-09
コンテンツマーケティングに取り組んでいる方は、自社のプロダクトに興味を持ってくれる方を集めるために、日々ユーザーに有益なコンテンツを発信することに奮闘していると思います。
コンテンツを読んでくれたユーザーに、実際に資料請求や問い合わせを誘発してもらうための最終プロセスとなるのが「CTA(コールトゥーアクション)」です。
有益なコンテンツを投下することには誰もが尽力していますが、ロイヤリティ獲得というコンテンツマーケティング本来の目的に直結しているCTAについて、実は意外と軽視されがちなサイトも見られます。CTAを改善することで、マーケティング効果が高まったという事例はたくさんあります。
今回は、CTAの基本概念からマーケティング効果を高める事に繋がるテクニックまでをご紹介します。
日々苦労して投下したコンテンツを最大限活かすためにも、ぜひ参考にしてみて下さい。
CTAとは?基礎知識をまずは把握しよう
CTAは、「Call to Action」の頭文字を取ったワードで、コールトゥーアクションと呼びます。直訳すると「求めている行動」となりますが、マーケティングにおいては「アクションを呼び掛ける」といった意味合いを持ちます。
Webメディア(サイト)に訪れたユーザーにアクションを呼び掛ける役割を持ち、ボタンやリンクを押してもらって、資料請求や商品購入へと繋げます。
CTAは特定のアクションを指すものではなく、運営しているサイトやメディアの目的によって、さまざまな設置方法があります。具体的には以下のようなものが挙げられます。
・商品購入
・資料請求
・商品やサービスの予約
・メールマガジン登録
・サンプルの申込
・問い合わせ
・PDFダウンロード
・キャンペーンページや詳細ページへの誘導
・会員登録(ユーザー登録)
上記の通り、CTAは幅広い役割や意味合いを指すワードです。従って、本当に運営しているメディアやサイトの目的の沿ったもの、ユーザーの動向を踏まえたCTAを設置することがマーケティングにおいては重要となります。
なぜ、CTAにこだわる必要があるのか?
今回CTAについて、まるごとひとつのコンテンツを用いてご紹介しているのは、「マーケティングの成果が大きく左右されるから」にほかなりません!
実際にメディアやサイトを閲覧した後に、CTAページの段階で以下のような経験をしたことはございませんか?
・コンテンツは面白そうだけどなぜか申し込む気にならない
・申込を後回しにしてしまった
・他のサイトを見てからにしよう
・手順が面倒くさい
・わかりにくい
・なんだか信用できない
・セールスされそう
これらはすべて、CTAのプロセスで「見込み客を取りこぼしている」という可能性があります。競合ひしめくこの時代に、他社が運営しているサイトも見てみようというアクションを起こしてしまったユーザーのアテンションを惹くことは難しいでしょう。
だからこそ、CTAについては、
「ボタンの配色や視認性からコピーまで徹底的にこだわるべき!」
であることを推奨させていただきます。
最も良い手法は、テストパターンを複数作成して試行錯誤を重ね、良いものを残しながらブラッシュアップしていく手法です。
CTAの効果については憶測ではなく、ユーザー属性やコンバージョン率を計測して正確に把握すべきです。是非、テストパターンを複数作成して「計測」してみてください。
CTAの基本構造を理解しよう!
コンテンツマーケティングで使用されるCTAは、LP(ランディングページ)のようにその場でセールスからクロージングまで完結するような性質のものではありません。
たくさんのコンテンツを投下して、納得したうえで申し込みを検討しているユーザーの比率が高いため、強引なセールスコピーはむしろ逆効果となります。
「売らないマーケティング」であるコンテンツマーケティングの趣旨を踏まえて、さりげなく最後の一押しをするようなCTA構成がオススメとなります。
どういうメディアを運営しているかにもよりますが、コンテンツマーケティングで使用されるCTAの基本的な構造は以下のようなものです。
■CTAの基本構造
・ヘッドコピー
・本文
・アイキャッチ画像
・ボタン
必要に応じて、「名前」「会社名」「メルアド」「メッセージ」等の入力欄をボタンの上に付けます。
上記基本構造を踏まえつつ、必要に応じてカスタマイズをしていきます。
一見シンプルすぎるように感じるかもしれませんが、実はシンプルな方が効果が高いのがCTAです。
CTAの段階であまりに長い本文が書かれていたり、申し込みボタンが複数種類設置されていたり、入力欄が多すぎたりすると、せっかくコンテンツを読んで興味を持ってくれたユーザーに迷いが生じて、コンバージョンの障壁となります。
情報が多すぎたり選択肢が多すぎたりするとストレスとなり行動をやめてしまうことは、消費者心理学的にも証明されています。
価値観やベネフィットをたっぷりと伝えるのはコンテンツページの役割です。「CTAはシンプル・イズ・ベスト」が基本であると覚えておいて下さい。
WordPressにCTAを設置する方法
CTAは比較的簡単な手順で、思い通りのデザインやカスタマイズを行うことができます。ここでは、実際にWordPressにCTAを設置する方法について解説します。
・CTAの利用可能なテーマを活用する
使用しているテーマによっては、CTAを設置する機能が標準で実装されています。
おおよその場合、ウィジェットパーツの一つとして扱われており、「WordPress管理画面 > 外観 > ウィジェット > CTA設定」で、CTAを編集・設置することができます。
どの程度のカスタマイズ性を備えているかはテーマによりますので、使用しているテーマのCTA機能について確認してみましょう。
CTAを利用することができるオススメのテーマについては、後の章でご紹介します。
・プラグインを活用する
WordPressのカスタマイズをサポートしてくれるプラグインの中には、CTAを設置できるものもあります。使用しているテーマにCTA機能が実装されていない場合や、使い勝手が悪い場合、既存のテーマを変えずにCTAを実装したい場合、理想とする機能の実現が難しい場合には、プラグインで設置しましょう。
オススメのプラグインは、「WordPress Calls to Action」という、ネーミングの通りWordPressにCTAを実装するためのプラグインです。こちらはカスタマイズ性に優れており、ベースとなるテンプレートも多数用意されておりますので、初心者の方でも少しのカスタマイズでかんたんに機能的なCTAを設置することができます。
さらにはCTAの効果測定やABテストといった、マーケティング支援機能も実装されています。初心者からCTAを徹底的に最適化したい方まで活用することができますので、是非とも試してみることをします。
CTAを最適化してマーケティング効果を高める具体的テクニック
では今回の本題である、CTAを最適化するためのテクニックについてご紹介します。CTAの最適化については、メディアやサイトの趣旨・ユーザーの属性等によって打ち手が異なってきますので、どの施策が正解であるとは必ずしも言い切れないのが難しいポイントです。
ここでは、一般的に良く使われるテクニックについてなるべく網羅的にご紹介します。ABテスト・効果測定を行いながら、この章でご紹介する施策を実施して、ベストプラクティスを模索してみて下さい。
・CTAへの導線を改善する
訪問者数・閲覧ページ数は問題が無いのに、コンバージョンが得られないという場合があります。このようなケースでは、CTAが見つけにくかったり、CTAが沢山設置されすぎたりしていて嫌悪されていることが考えられます。CTAの改善に入る前に、サイトの導線を確認して、CTAへの流入に問題が無いかをまず確認しましょう。
導線を確認することにより、CTAへの流入の問題であるか、CTA内に問題がありボタンを押してもらえないのか、問題を切り分けることもできるため、無駄な施策を打つことを防ぐことにも繋がります。
・コンテンツの趣旨に合わせる
冒頭でもご紹介した通り、運営しているメディアやサイトが、どのような目的であるのかによって、どのようなCTAを配置すればいいのかは変わってきます。
問い合わせを誘発するものなのか、商品やサービスを成約するものなのか、コンテンツを閲覧しているユーザーのニーズとウォンツまで加味した最適なCTAを模索して設置しましょう。
・見やすくてわかりやすいか?
CTAはシンプルでわかりやすいものがベストです。テーマやプラグインを活用すると、オシャレでオリジナリティのあるCTAを設置することができますが、CTAはデザイン性よりもわかりやすさが一番です。
アクションを起こすための敷居を下げるため、視認性が良く、申し込みをすればどのような結果が得られるのかが一目でわかるようなCTAを設置しましょう。
・シンプルに訴求する
ひとつのCTAで、あれもこれもとたくさんの情報を伝えたり、複数の申し込みボタンが設置されたりしているのはNGです。せっかくコンテンツを読んで興味を持ってくれたユーザーも、迷いや混乱が生じるとユーザーは考えるのをやめてしまいます。
ひとつのCTAで訴えかける内容は、具体的に起こしてほしいアクションひとつに絞り、ボタンもひとつにするのがオススメです。どうしても併設しなければならない場合は、多くても2つに留めましょう。
・オファーを強める
CTAへの流入には問題が無いのに、コンバージョン率があまりにも低い場合には、オファーが弱すぎるケースも考えられます。
そういう時は、ヘッドコピーを強めたり、ベネフィットの提示を見直したり、限定性・緊急性等のワードを盛り込んで後押しをしたりといった、コピーライティング部分の見直しが有効である場合もあります。
まとめ
コンテンツを読んでくれたユーザーにアクションを促すCTAについてご紹介してきましたがいかがでしたか。
CTAはコンテンツ制作の陰に隠れがちで、デフォルトのコピーが使用されていたり、とりあえず設置されたり、一度設置したらそのまま放置されたりと、優先順位が低くなるような傾向が多く見られます。
しかし、ほんの少しの改善でマーケティング効果を左右するほどのポテンシャルを秘めている重要な要素であることは事実です。
「営業におけるクロージング」と同じようなモチベーションを以って、一度徹底的にこだわってみませんか?