
コンテンツ内製力強化!今すぐ出来るライティング技法で記事が書けない悩みを打破!
- columbusproject
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- 2019-12-04
コンテンツマーケティングをはじめるにあたって、専門企業にアウトソースするのが一般的でしたが、近年ではよりユーザーとの距離を縮めるため、自社でしか分からない深い部分まで情報提供するため、内製(社内メンバーでコンテンツを制作すること)を行う企業も増えてきました。
社内メンバーでマーケティングチームを編成してコツコツ始めるのですが、「なかなか記事が書けない」「時間がかかって進まない」「通常業務との兼務にスタッフがストレスを抱える」等の悩みを抱えているケースが非常に多く見受けられます。
ライティングのクオリティは、コンテンツの品質に繋がり、そのまま自社のコンテンツマーケティングの成果をも左右する重要な要素です。
自社のことならマーケティング企業やコピーライターよりも社員が一番詳しいはずなのに、記事が書けずにビジネスが進まなかったり、内製を挫折してしまってはとても残念です。
そこで今回は、コンテンツマーケティングの進捗や成果に大きな影響を及ぼすライティング技法を、効率よく鍛えるためのテクニックについてご紹介します。
なぜ、なかなか記事が書けないのか?
コンテンツ制作におけるライティングのことは、「SEOライティング」「Webライティング」「コンテンツライティング」などと呼ばれます。
コンテンツ制作をはじめた方だれもが感じる課題、「記事が書けない…」。特に初めて書く人が感じることは、「とにかく書けない!」。
なぜか。それはその方の向き不向き等ではなく、「読み書きになれていない」からです。特に、コンテンツ制作のような書き方には慣れていないからです。
ライティング力とはセンスもありますが…、実際は読み書きに取り組んだ時間に比例します。どのように生きてきたかによるものが非常に大きく問われます。
そのため、読書が趣味であるなど、日頃から文章に慣れ親しんでいる方は、少し慣れると比較的スムーズに書ける場合もあります。
大人になってからは特定分野の職種を除いて、あまり文章の読み書き、特に自分なりの文章を書きあげるという機会はなかなかないのではないでしょうか。
従って、コンテンツ制作に躓く原因をさらに細分化すると、
・コンテンツ制作に必要となる脳内ボキャブラリーが圧倒的に不足している
・文章を組み立てる経験が少ないためスムーズに書けない(構成力の引き出し不足)
ということが考えられます。決して能力がないのではありません。書けなくて当たり前なんです。
これから取り組む分野(自社の商品やサービス)に例え豊富な知識があったとしても、それをカタチにするには上述の通りライティング力が必要であるため、はじめからスムーズにコンテンツ制作をスタートするのはなかなか難しいのが現状です。
挫折せずにコンテンツ内製を進めるための考え方
よくあるケースが、コンテンツ内製を企画して、チームを組んでいきなり内製をスタートしてしまうことです。進捗も悪く、クオリティも出せず、あれもこれも手探り状態になってしまってうまく行きません。
例えるなら、サッカーやバスケットボールなどのスポーツをイメージしてみて下さい。初心者をイキナリ試合に出してもさっぱり動けないのではないでしょうか。
部活動の経験がある方は多いと思いますが、これらスポーツにおいては、ドリブルやパスなどを「個別に反復練習」して、最後に総合力が問われる模擬試合などして、実戦のための技能の向上を図ります。それでも一朝一夕にはいきません。
ビジネスはスポーツ同様とても難しいものなのに、いきなり現場をスタートすることが殆どです。上記のトレーニングをビジネスに当てはめて、個別のスキルに分解して繰り返しトレーニングを行う方が結果も出やすく、また上達までの時間を短縮することができます。
コンテンツマーケティングの成果を大きく左右する要素は「ライティング力」です。中小規模企業や個人の方は、トレーニング時間の確保も難しく人件費もかかるため、すぐにでもビジネスを進めたくなる気持ちは非常によく分かります。
そこをグッと我慢して、コンテンツ制作の肝であるライティングスキルを鍛えると、長期的視点で考えると、ビジネスの成果も上がるし挫折リスクの防止にもなると考えて、是非上記の考え方を取り入れてみて下さい。
効率よくライティングを鍛える方法とは?
よく言われている方法なのでご存知の方も多いかもしれませんが、写経をすることです。
ここで言う写経とは、お経の文章ではなく、インターネットマーケティングで活用されている上手な文章をお手本として、文章力のトレーニングのために書き写すことを言います。
写経を繰り返すことによって、
・ボキャブラリーが増える
・表現力が豊かなになる
・文章の組み立てがスムーズになる
・基本的なコンテンツの構成が自然に身につく
・ブラインドタッチが早くなる
といった効果があります。
初めて取り組まれる方は、「こんなこと意味あるのか?」と思われるかもしれません。
しかし、セールスレターを描くことを生業とするコピーライターは、日々ライティング能力を鍛えるために、上手な人ほど毎日この訓練を怠らないと言います。
確かに文章力にはセンスも関係がありますが、人が身に付けている言語スキルは知識と経験によるものがほとんどであるため、個人差はありますが意図的に向上させることは可能です。
例えば、健康サプリメントを1商品販売するとして、まったくコピーを描いたことが無い方が、実績のあるセールスレターを100通写経した後に、自分なりに書いた場合を想定してみて下さい。
何のトレーニングもせずに書いた場合とでは、クオリティは全く変わってくるような気がしませんか?実際には特定ジャンルにフォーカスしてピンポイントで鍛えているため、かなり良いレターが書ける場合すらあります。
たくさん事例を目の当たりにしてきましたので、効果的な方法で真剣に取り組んでいただける方であれば、写経の効果はまず間違いのない事実であると言っても過言ではありません。
体感では自分で文章を書くのと写経をするのとでは、半分ぐらいは自分で1記事書きあげたぐらいの経験値が詰めるという感覚です。
記事を書きなれていない方が悶絶しながら1記事書きあげることを考えると、圧倒的スピードで経験量を増やすことができるんです。
成果が求められるコンテンツマーケティングであるからこそ、トレーニングにおいても戦略的に行うことが重要です。
効果的な写経の方法を具体的に解説!
漠然と写経してくださいと言っても、よくあるサイトの記事と変わらなくなってしまうため、具体的なモデルケースを挙げてご紹介します。
・まず、作業環境を整えます。
パソコンのディスプレイをデュアル環境(2つ以上のディスプレイを並べること)にして、実際に内製を行うにあたってもこの環境が作業効率がよく非常にオススメですので、写経のついでに本番の制作環境に慣れるという意味でも有効です。
ひとつのディスプレイでコンテンツマーケティングを行うのは非常に効率が悪いため、できればチームメンバーは全員デュアル環境で統一してください。
・題材の選び方
写経の題材は重要です。コピーライターを目指すのでなないので、あれもこれもとやるよりは、これから取り組みたいものに集中(分野に特化して)してトレーニングをした方が効率的です。良い題材の条件は以下の通りです。
・これから取り組むテーマに近しいもの
・クオリティが高いこと(文章がおもしろい・その商品や会社に魅力を感じる 等)
書籍のような厳密な文法はあまり関係ありませんので、上記を優先して題材を選びます。 もちろん、ブログ調で訴求していきたいと考えるなら、ブログを題材に選ぶのもアリです。厳密な決まりはありません。
・作業の方法
片方に移したい文章(WebサイトやPDF)をフルスクリーン、もう片方にテキストエディタ(ワードでも可能)にします。
見出しの太字やアンダーライン等の文字装飾があると思いますが、すべて無視してプレーンテキストのみを黙々とタイピングしてゆきます。
「覚える」というよりも「慣れる」ことが重要なトレーニングであるため、あまり深く考えたり、立ち止まったりせずに、俯瞰するようなイメージでサクサクと写経していくのがポイントです。
・どのくらい書けばいいのか…
もちろん多ければ多いほど良いです。しかし時間が無限にある訳ではないため、スムーズに内製を実践できるラインまで引き上げることができればそれでOKです。
目安としては100記事ほど該当テーマの題材を写経すれば、だいぶ本格的な文章を書けるようになってきていると思います。
充分に書けそうなイメージができたら、実際のコンテンツを自分なりに書いてみて、その効果を実感してみて下さい。「自社の商品はこのように訴求してみよう、これはもっとこうした方が伝わりやすい…」等、以前より文章を思いつきやすくなり、ライティングがスムーズになっているはずです。
内製をスタートしてからも、できれば定期的な写経をマーケティングメンバーの習慣にしておくと、マーケティング効果の向上が期待できるのでオススメです。
まとめ
コンテンツマーケティングの成果を高めて、記事が書けない悩みを払拭するためのテクニックについてご紹介してきましたがいかがでしたか。
写経を繰り返してライティング力を鍛えるということは、とても地道で根気が必要となるトレーニングではあります。
しかし、膨大な手間がかかるコンテンツマーケティングに取り組むからには、確かな自社の資産になりうる上質なコンテンツを次々に充足していくべきです。もちろん厳しい競争を勝ち抜くことも重要です。
写経を取り入れることによって挫折を防ぎ、コンテンツマーケティングの成果をより一層高めることが期待できます。少しでも負担を減らして効果を高めるために、トレーニングの手間と時間を短縮する手法についてもご紹介しました。
これからコンテンツ内製に取り組む方や、記事が書けなくて挫折しそうな方、コンテンツマーケティングの受注を行っている方は、まずはたった1記事でも良いので、是非とも今回ご紹介した内容を試してみて下さい。
コンテンツ作成力が向上することは「楽しい」ですので、写経も楽しみながら取り組んでいただけますと幸いです。