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SEO内部対策を網羅してライバルに差をつける!すぐにでもやっておきたい具体的な施策一覧

  • columbusproject
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  • 2019-07-24


コンテンツの品質がSEOにおいて最も重要なのはもちろんですが、次点で重要なのが内部対策です。さほど難しくなく手間もかからないのに効果的な施策となります。

また、内部施策についてひととおり理解しておけば、メディアの設計やユーザビリティー向上を考えるのにも役立ちます。

内部施策が疎かになっているメディアやサイトは意外と多く、実施するだけでSEO効果が見込めるため、やらない手はありません。

今回は、SEOに関する少しテクニカルなお話です。SEO内部対策の概要から具体的な施策まで、わかりやすくご紹介します。

こんにちのSEOにおける内部対策とは?目的と概要

SEO内部対策について理解を深めるには、まずは検索エンジンが順位を決定する仕組みについて知っておく必要があります。

公表されているもの、そうでないものを含めると200以上もの評価基準があると言われていますが、おおよその順位決定の流れは以下の通りです。

■検索エンジンが順位を決定する仕組み

1.クローラーの巡回

2.ページのインデックス

3.順位決定

SEO内部対策を実施する目的は、上記の1.2.に該当する部分について介入して、検索エンジンから評価を受けるために行います。

■SEO内部対策を実施する目的

・Googleにサイトをクロールされやすくするため

・Googleから順当な評価を得るため

従って、SEO内部対策の施策は大きく分けて2つ。以下の施策を施すことにより検索エンジンからの評価を高め、最終的には上位表示を狙っていきます。

■SEO内部対策における施策

・クロール頻度を上げる施策

・検索エンジンがコンテンツを読み取りやすくする施策

なぜ、SEO内部対策が重要なのか?

テーマにもよりますが、昨今のシェアの高いWordPressテーマでは、ある程度の内部対策はされています。しかし実際にどの程度の内部対策がなされているかを確認する方は意外と少ないものです。また、テーマに設定されている内部施策以外にも、介入できる要素はたくさんあります。

テンプレート任せにしていいて、順位決定に与える影響が大きい項目ができていないサイトもよくあります。力を入れて作成したコンテンツを最大限検索エンジンに評価してもらわないのは、競争の厳しい現代のSEOにおいて勿体ないと言わざるを得ません。

従って、SEO内部対策のひととおりの知識を抑えておいて損はありません。

■SEO内部対策が重要な理由

・投下したコンテンツの威力を最大限発揮するため。

・チェックがおろそかになっているサイトに差を付けるため

内部対策は手間もかからない割に効果が高く、「やるかやらないか」だけで差がつく部分であるため、今回ご紹介する施策を全て確認して、もし抜け漏れがあれば実施しておくことをオススメします。

SEO内部対策その① クローラー対策

SEO内部施策は、基本的にまずはクローラー対策から実施していきます。クローラーが回ってこないことには先のインデックス施策の効果も薄まるためです。

以下のクローラー対策を1つずつ実施してみて下さい。

・XMLサイトマップ

XMLサイトマップとは、サイト内の各ページのURL及び更新頻度や優先度等を記載した、XML形式のサイトマップのことを言います。

SEO上の効果としては、検索エンジンにコンテンツのアップロードを通知することで、クローラーが回ってくる時間を短くできるといった効果が期待できます。

XMLサイトマップの作成には、フリーソフトを活用しても手書きでソースを書いても構いません。基本的には専門知識が必要となる点と、手間がかかる点からツールの使用をお薦めします。作成したXMLサイトマップは、「Search Console」で検索エンジンに送付します。

また、XMLサイトマップは新規ページの作成だけでなく更新が発生するたびに送付して、常に検索エンジンからのクロールを促すことが重要です。

「Google XML Sitemaps」というプラグインを使用すれば、サイトマップの作成から通知まで一括で管理できるためオススメです。

・メディア(サイト)の階層のシンプル化・最適化

メディアやサイトはコンテンツの集合体です。クローラーが巡回する際にも、ユーザーが巡回する際にも、目的となる情報にたどり着きやすいようにシンプルで整理整頓された構造にすることが重要です。

行き止まりのページを作らずに、どのページからもなるべく少ないクリック数で巡回できるように、リンク構造やカテゴリー分けを最適化します。理想は3階層ぐらいに収めるのが良く、あまり複雑な階層にしてしまうと、クローラーの巡回を阻みますし、ユーザビリティーも低下してしまいます。

・トップページ

・各カテゴリーページ

・各カテゴリーページに対応したコンテンツ

上手く整理するコツは、同一属性のキーワードを集めて各カテゴリーページを作成することです。新規メディアを設計する際にはあらかじめ分類しておいてからコンテンツ制作を行うとスムーズです。入り組んでしまったメディアでは、一度エクセルでキーワード一覧を整理してみると良いでしょう。

・パンくずリストの導入

パンくずリストとは、サイト上部に表示される現在のページの位置や階層を示すテキストナビゲーションのことです。WPカスタムラボでも採用されています。

トップ>マーケティング>【2019年版】コンテンツマーケティングで成果を出すための戦略

このパンくずリストは、ユーザーのメディア内の回遊性の向上だけではなく、クローラーの巡回もサポートしてくれるため、SEO効果が見込めます。

テーマに付随している場合もありますが、無い場合もプラグインを活用して簡単に設置することができます。

地味ですが比較的効果の高い施策となりますので、適用していない場合は必ず実施するようにしましょう。

・重複コンテンツの削除

メディアの運営期間が長くなってくると、コンテンツ数も増えてきて、同じようなコンテンツが複数存在してしまう場合があります。

検索エンジンは検索結果に対する最適なコンテンツの判断が難しくなるため、重複コンテンツの存在は評価を下げる原因となります。

外部サイトのコピーコンテンツが厳禁であるのは現在のSEOの常識ですが、自メディアの内部でも近しい現象が起こると考えるとわかりやすいかと思います。

対策としては、まず単純に重複しているページを削除するか、後述するnoindexの設定を行います。Metaやタイトルの重複についても対策を行います。

また、ページのURLにも注意する必要があります。「wwwの有無」「末尾のindex.htmlの有無」「httpとhttpsぺージの混在」など、サイト内でURLの規則性が統一されていないと重複コンテンツとみなされる場合があります。

運営していくうちに混在してしまいがちなので、あらかじめルール付けをするか、定期的にチェックを行いましょう。

・外部リンク最適化

ここでいう外部リンクとは、外部のサイトから受けている被リンクのことではなく、自サイトから発しているリンクのことです。

情報や資料を引用したり、補足説明のために外部リンクを利用することはメディアを運営していると良くあります。

こちらの発リンクについて、リンク先のページが悪質なサイトであったり、リンク切れを起こしたりしていると、少なからずSEO上悪影響を及ぼします。

定期的にメンテナンスをして、リンク切れの削除や低品質ページへのリンクの削除を行いましょう。

・内部リンク構造の最適化

内部リンク構造とは、メディア内のコンテンツ同士を行き来するためのリンクのことです。例えばカテゴリーページから各コンテンツへ遷移できますし、逆もまた然りです。関連ページへリンクを張ることも良くあります。

上記でご紹介したサイトの階層の整理とも繋がりますが、この内部リンク構造を整理することでクローラーの巡回を促すことができます。

基本構造を抑えたうえで、上位を狙う重要なキーワードにリンクが集まるように調整すると、より検索エンジンに評価されやすくなります。関連度が高いページ同士をリンクして、ユーザーが情報を集めやすいようにリンク構造を構成するのがポイントです。

リンクに記載するアンカーテキストも、遷移先のページタイトルと同じワードを記載したり、グローバルナビゲーションも画像ではなくHTML+CSSで作成するなど、細かい部分にも気を配ると一層効果的です。

・noindexの設定

noindexとは、設定したページを検索エンジンにインデックスさせないためのタグです。

クローラーはメディア内のすべてのページをクロールするわけではありません。上述の重複コンテンツに該当するページや、エラーページ、システムが自動生成するページ等、クロールされる必要のないページはクロールさせない方が、より効率よくクロールされます。

不要なページにはすべてnoindexを設定して、必要なページのみクローラーに読み込ませるようにしましょう。

SEO内部対策その② インデックス対策

クローラー対策ができたら、次はインデックス対策を実施しましょう。少しでも検索エンジンに評価されるためにも、1つ1つコツコツと施策を施してみて下さい。

・1キーワード1コンテンツを意識する

上位を狙う1つのキーワード(例:ワードプレス SEO)に対して作成するコンテンツは、原則1つに抑えてメディアを構成します。

理由としては1つのキーワードに対する類似したコンテンツが複数あると、SEO効果が薄まる傾向にあるため、結局どのページも上位表示できなくなるためです。

逆に、1つのコンテンツでいくつものキーワードの上位表示を狙うのも良くありません。SEO効果も薄まりますし、あれもこれも説明した分かりにくいコンテンツになってしまいます。

特別な理由がない限りは、1つのキーワードに対して、論点を絞り込んだコンテンツの作成を意識しましょう。メディアのカテゴライズの際にもスッキリとまとまります。

・コンテンツの論理構造の最適化

簡単ですが、以下の図を意識してみて下さい。

■コンテンツ作成の基本的な構造

<h1>タイトル</h1>

<h2>導入文</h2>

<h2>見出し1</h2>
 <h3>小見出し1</h3>
 <h3>小見出し2</h3>

<h2>見出し2</h2>
 <h3>小見出し1</h3>
 <h3>小見出し2</h3>

<h2>見出し3</h2>
 <h3>小見出し1</h3>
 <h3>小見出し2</h3>

<h2>まとめ</h2>

コンテンツを作成する際の、基本的な構成です。抑えるポイントについて以下にまとめました。

・H1タグはタイトルタグに使用、1ページ1個を徹底、上位を狙うキーワードもここに入れる

・上位から順番に見出しと小見出しを整列する(多くても3階層ぐらいが理想)

・テキストは<p>で囲む 段落・改行の正しい使用

意外と各種タグの順番がアバウトだったり、h1を多用していたりと規則性が無く、論理構造がバラバラのコンテンツも見かけます。

コンテンツの論理構造は、検索エンジンにインデックスされやすくするだけでなく、実際のコンテンツの読みやすさにも関わる大事な要素ですので、基本に忠実に作成しましょう。自社メディアの構成に合わせてテンプレート化しておくと便利です。

・画像にaltを設定する

ほとんどのサイトやメディアでは、コンテンツの可読性や補足説明のために画像を挿入しているかと思います。コンテンツに挿入する画像にはaltを設定しておきましょう。

Altとは、画像を非表示にする設定にしていたり、読み込めなかったりした場合に、代わりに表示されるテキストのことで、その画像がどのようなものであるかの説明を記載するタグです。

直接的なSEO効果は少ないとされていますが、画像検索された際の検索結果に影響を及ぼします。ファイル名もできれば「image1.jpg」等ではなく「wp-seo-techniuae.jpg」のように、具体的にどんな画像であるかが分かるようにネーミングしておくと、画像検索結果に表示されやすくなります。

画像からの検索も見逃せないポイントであるため、漏れなく設定しておきましょう。Altもファイル名も簡潔で正しいテキストを設定しておけばOKです。

・画像の軽量化

SEOにおいても重要視されるページ読み込み速度ですが、これにはコンテンツのデータ量が大きく関連しています。

特に画像が及ぼす影響は大きなものがあります。デジカメ等で高解像度で撮影した写真をそのままアップロードしている場合や、たくさん配置している場合は危険です。コンテンツのデータ量はとても大きくなっているでしょう。

PS等で画質を損ねない程度にWEB用に最適化して書き出すことで軽くすると、ページ読み込み速度が速くなり、SEOにも好影響です。

また、写真はJPG、イラストはGIFと書き出すファイル形式も適したものを選定すると、より画質を損ねずに画像を軽くすることができます。

・ディスクリプションの設定

ディスクリプション(meta description)は、検索結果に表示されるテキストのことで、検索エンジン側のワードではスニペットと言います。一般的にはそのページの要約文を記載します。

実は、2019年時点においてディスクリプションは、上位表示に影響を及ぼす直接的なSEO効果はほぼ無いと言われています。

しかし、検索結果に表示されているテキストによって、どのページから情報を読み込むかと言うユーザーの動向に影響を与えるため、自社メディアへの流入やユーザーが欲する情報にたどり着くというユーザビリティーに関わってきます。

間接的にはSEO効果の向上に繋がりますので、ディスクリプションを設定すること、ディスクリプションを見直すことは意義のある施策となります。空白にしておくのはもったいないので、必ず設定しておきましょう。

・ページ内キーワードの最適化

対策するキーワードに対して関連性や出現頻度が高いワードを共起語と言います。

この共起語をコンテンツに適度に配置することによって、ユーザーの検索意図に近いコンテンツに近づけるとともに、新たな流入の獲得や1つのメインキーワードに対して複数コンテンツを表示できる場合があるなど、SEO効果が見込めます。

但し、コンテンツはあくまでユーザーに情報を伝えるための読み物です。旧来のSEOではキーワードを過剰に詰め込む手法もありましたが、現在においては逆効果です。

過剰に共起語を詰め込むのではなく、コンテンツの可読性を損なわない範囲で自然に散りばめるのがポイントです。順位が下がってきたコンテンツに適用してみるのも効果的な施策となります。共起語については無料ツールでも抽出することができます。

まとめ

SEO内部対策について解説してきました。

ひとつひとつは簡単でシンプルな施策となりますが、リソースをつぎ込んで作成したコンテンツを最大限活かすことができて、サイトやメディアの構造やユーザビリティーの改善にも繋げることができるのがSEO内部施策の特徴です。

本来の目的である上位表示に役立つのはもちろん、ユーザーフレンドリーなサイトやメディアの構築にも役立つSEO内部施策、今一度見直してみませんか?