マーケティング担当者の中には、もう少しコンテンツを公開するまでの人的工数を削減したいと悩むケースがあります。

実際にコンテンツの下書きが増えていても公開するまでの時間が長くなれば、結果として直近のアクセスが損失している形になってしまいます。

今回はマーケティング担当者が知っておくべきCMSの基礎知識の中から、導入効果の一つである人的工数の削減についてお話します。

WordPressなどのCMSがどのような形で人的工数を削減するのか

はじめにWordPressなどのCMSがどのような形で人的工数を削減するのかについて解説します

コンテンツ制作を社内で担当できるようになるため

従来コンテンツ制作は難易度が高く、業界や業種によっては対応できない業務だったと言えます。

WordPressなどのCMSであれば、ITやWebに関する知識が少なくても、文章の入力や画像の選定、文字の装飾などができればコンテンツ制作をできるため、外部とのやり取りに必要だった時間やコミュニケーションコストが減るため、人的工数が削減されます。

コンテンツの制作とCMSのシステム的な部分を管理する人を分けられるため

CMS はコンテンツの制作とCMS本体のシステム的な部分の管理を分けることができます。CMS 本体のアップデートなどの部分はITやWebに強い人材に任せて、コンテンツの制作は一般の従業員に任せることができるということです。

コンテンツの制作と管理を同時に行おうとすると大変ですが、分業できるようになるため、時間的な意味での人的工数が削減できます。

プラグインやテーマによって機能やデザインをカスタマイズできるため

例えばWordPressであれば、プラグインやテーマを利用することで、ホームページのざっくりとした外観をすぐに作ることができます。ゼロベースでホームページを作ろうとすると、ITやWebに関する知識が多く必要であり、やはり外部の専門家とのやり取りの人的工数が発生しますが、 CMS であればある程度であれば社内で済むということです。ただし、業界や業種的に IT や Web に強い人材が不足している場合は、無理に対応しようとするとセキュリティ的に危ない恐れがあるので注意しましょう。

機能やデザインをカスタマイズすることも可能になるため、ちょっとした修正や編集が行えるのも利点と言えます。

さらに人的工数を削減したいと思った時に試すべきこと

次にさらに人的工数を削減したいと思った時に試すべきことについて解説します

新規記事作成や編集のマニュアルを作り、業務標準化を行う

人的工数の増えてしまう要因の一つに、学習コストがあります。例えば、その都度教えなければならないような状況ですと、結局手間が増えてしまうということです。

解決策として、CMSの使い方のマニュアルを作ること、属人化しないように業務標準化を行うことで、見えにくい手間や労力の削減につながります。同様にコンテンツの制作においても、ある程度の執筆ルールなどを定めておくと、どのように制作したらよいのかわかりやすくなるので作成しておくと良いでしょう。

公開前のチェックは重要だが不必要にチェックする人数を増やさない

企業や組織として発信する情報であることを考えると、コンテンツの公開までのチェック体制は非常に重要です。

しかし、公開するためにいくつもの承認が必要ですと、結果的に人的口数がついてしまうため、チェックして承認したことに対する責任が取れる人のみに絞り込んだ方が、人的工数が削減されコンテンツの公開速度もアップします。

WordPress本体のアップデートや保守は外部委託に任せることも視野に

見えにくい人的工数、または学習コストの一つに CMS のアップデートや保守を無理に社内で対応してしまうというケースがあります。実際に社内で対応しようとして、IT や Web に関する知識が乏しいのにアップデートや保守を安全に行おうとすると、結局調べる手間や時間の方が多く発生してしまいます。

コンテンツの制作に集中できるようにしたほうが人的工数が削減できることを考えると、 WordPress 本体の保守やアップデートを外部委託に任せた方がスムーズだということを覚えておきましょう。

まとめ：コンテンツ制作に集中できる体制を整えることが大事

今回はマーケティング担当者が知っておくべきCMSの基礎知識の中から、導入効果の一つである人的工数の削減についてお話しました。

一昔前であればコンテンツは専門的な業者に頼まなければアップすることはできませんでした。

CMSによって自由にコンテンツの制作と管理ができるようになった今だからこそ、コンテンツ制作に集中できる体制を整え、さらなる効率化を目指しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事がWordPressなどのCMSで人的工数を削減できるかどうか知りたかった方のお役に立てれば幸いです。