【マーケター必見の基礎知識】CMSで気を付けるポイント:ネットワーク(CDN)
マーケティングの担当者であれば、技術的な部分でホームページが表示されないようなことは十二分に注意したいとお考えのはずです。
実際にマーケティングが成功した場合でも、ネットワークやサーバーの性能によっては、利益や売上に繋がるアクセスそのものが遮られてしまうようなケースも存在します。
今回はマーケティング担当者が知っておくべきCMSの基礎知識の中から、気をつけるポイントの一つであるネットワーク(CDN)についてお話します。
WordPressやCMSの運用時に見落としがちなネットワーク(CDN)で気をつけるポイント
はじめにWordPressやCMSの運用時に見落としがちなネットワーク(CDN)で気をつけるポイントについて解説します
CDNは従量課金制と定額課金制がある
CDNには、従量課金制と定額課金制の2種類の支払い方法があります。従量課金制であれば利用が少なければ安く済む月もありますが、何らかの理由でアクセスが急増し、アクセスに見合うリターンがないと非常に困ります。
定額課金制の場合は決まった金額を支払う安心感はありますが、アクセスが少なくても同じ金額を支払わねばならないため、やはりホームページを介したリターンが少ないと見合わない可能性があるということを理解しておきましょう。
CDNを利用することで、メインサーバーのコストが下がるか十分に検討する
例えば、メインのサーバーのコストに悩んでいるためにCDNを利用する場合、本当にコストが下がるか十分に検討しましょう。もちろん金額だけでなく性能面でCDNを必要とする場合もあるため、単なるコスト削減だけで考えるのもおすすめできません。
検討する基準として、メインサーバーのコストがすでに大変なことになっている、もしくはコストに見合ったパフォーマンスが得られていないなども含めて、総合的なコストが下がるかどうかを考えると良いでしょう。
CDNが必要かどうかも十分に精査しよう
詳しくは後述しますが、そもそもCDNが必要ではないのに導入するというのはナンセンスです。例えば、公式ホームページと言っても会社概要や簡単なお知らせのみ、アクセスが急増するような仕組みになっていないような場合は不要な可能性が高いです。
現実問題として既存のメインサーバーだけでは今のアクセスに対応できない、もしくはもっと快適な環境をユーザーに提供したいなど明確な理由があるかを十分に精査することが大切です。
そもそも、CDNがよくわかっていない方に向けた簡単な解説
次にそもそも、CDNがよくわかっていない方のために簡単に解説します
CDNとは何か
CDN(content delivery network:コンテンツデリバリネットワーク)とは、コンテンツへのアクセス、すなわちサーバーへのアクセスを負荷分散する仕組みを指します。メインとなるサーバーにあるコンテンツを、CDNのサーバーがキャッシュすることで、メインのサーバーの負荷を減らし、メインのサーバーが重くなったり、反応しなくなってしまったりすることを避けるということです。
アクセスしてくれるユーザー目線で簡単に説明すると、コンテンツの閲覧が快適、すぐに情報が表示される、待たされるというストレスがない、見たいページをちゃんと見られるという利点ばかりと言えます。
CDNの必要性
CDNの必要性として、大前提である「ユーザーがコンテンツにアクセスできる」ことが挙げられます。例えばアクセスが集中してしまうことで見れるユーザーと見れないユーザー、または購入できるユーザーと購入できないユーザーが生じてしまうのは、企業としてもユーザーとしても不利益でしかありません。
実際に主要な大手企業ではCDNを導入しなければならない程のアクセスがあるため、確実にユーザーにコンテンツを見てもらうためにはCDNはなくてはならない存在です。その他にもサイバー攻撃への対策となることもあり、セキュリティの面でもCDNは必要な仕組みと言えるでしょう。
CDNのメリット・デメリット
CDNのメリットは、前述したように負荷分散することでユーザーにコンテンツを確実に届けられること、セキュリティ対策にもなることです。
一方でCDNのデメリットとして、CDNはキャッシュサーバーであるためタイミングによっては古いコンテンツが表示されてしまうことです。その他にもアクセスログが取得しにくい可能性があること、個別に表示したい情報が誤って全員に表示されてしまう可能性があることなど、あくまでもメインサーバーではないという部分のデメリットがあります。
まとめ:CDNの利用にはコストが必要だということを理解しておこう
今回はマーケティング担当者が知っておくべきCMSの基礎知識の中から、気をつけるポイントの一つであるネットワーク(CDN)についてお話しました。
昨今では人気のある商品を購入しようとして、公式のサイトに訪れたのにそもそも表示されない、表示されても次の画面に行けない、やっと購入にたどり着いたのに売り切れてしまったというようなケースも散見されます。
いざという時のために爆発的なアクセスを受け止められるようにしておくべきか、それともそこまでのアクセスが見込めないからこそ、コスト面から利用をどうすべきかをしっかりと判断できるようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がWordPressなどのCMSでネットワークについて知りたかった方のお役に立てれば幸いです。