2020年のWordPressはどうなる?トレンドを把握してアドバンテージを発揮しよう!



オウンドメディアをはじめ、コーポレートサイトからネットショップまで、あらゆるWeb制作における定番中の定番であるCMS、「WordPress」。

世界中で最も支持されており、今もなお進化し続けており、その勢いは留まるところを知りません。

2019年にも、ベースとなるWordPressのアップデートをはじめ、デザインやユーザビリティ、セキュリティにおいても様々な変化が見受けられました。

変化が速いインターネット業界において、トレンドを抑えておくことは、時代の流れに乗るとともにライバルに差を付けてビジネスを加速する大きなポイントとなります。

今回は、2020年のワードプレスの動向全般について、未来予測を含めてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

 

目次

1.【重要】WordPressの最新アップデート事情

2.2020年のWebデザインのトレンドは?オススメのテーマと併せて解説!

 2-1.【テーマ紹介】Noir

 2-2.【テーマ紹介】Bloom

 2-3.【テーマ紹介】fresco

3.PHP・データベースのメンテナンスはOK?

4.近年のセキュリティ動向は?対策をより強固にしよう!

5.まとめ

 

【重要】WordPressの最新アップデート事情

昨年末2019年11月に、WordPressの最新バージョンである5.3がリリースされました。早速アップデートしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回のアップデートでは、メジャーアップデートということもあり、ブロックエディタの大幅な使い勝手の向上、新機能の搭載、新しいデフォルトテーマの追加など、150以上もの改善と350以上ものバグ修正・調整と、大幅にパワーアップしてのリリースです。

ところがWordPressのアップデート、特に大規模な変更が加えられるメジャーアップデートの際には、必ずといっていいほど不具合に悩まされる方が発生します。

リリースされたばかりの最新バージョンのWordPressは未知数です。これまで使用していたテーマやプラグインが動作しなくなったり、サイトの表示がおかしくなったり、ひどい場合だと画面が真っ白になって何も表示されないといったこともあります。

今回も例外ではなく、WordPress5.3にアップデートしたら、不具合が発生したという声が多く確認されています。

WordPressのアップデートは、不具合や解決策の情報が出そろった、3ヶ月~6カ月後くらいに行うのが個人的にはオススメです。また、アップデートは環境により何が起こるか分からない危険な部分がありますので、バックアップを取ってから実施することは必須です。

もし今回WordPress5.3でのアップデートで不具合が生じたという方は、WordPress5.2.4へ一旦ダウングレードすると、再び正常に動作したという挙動が確認されています。もちろん、ダウングレードも危険が伴う作業となりますので、事前のバックアップは必須です。

暫く旧バージョンで運用して、不具合や解決策、WordPress側の対応などなどの様子を見つつ、一定期間経過後に再びアップデートを試みるのがオススメです。

 

2020年のWebデザインのトレンドは?オススメのテーマと併せて解説!

WordPressのテーマは、必ずしも最新のものやトレンドのものを使う必要は無く、サイトの目的や用途などに合わせて選定するのが正解です。無理に流行りのテーマを活用しようとしても、逆に違和感のあるサイトに仕上がってしまう場合があります。

しかし、Webデザインのトレンドを抑えておくことは、意味があります。トレンドのテーマが自社サイトにマッチしている場合や、注目を集めたい場合など、トレンドのテーマを活用すると、ユーザーに話題性やインパクトを与えることができます。

2019年にもいろいろなデザイン手法が流行りましたが、直近の傾向を鑑みると、2020年では、

 

・マテリアルデザインの延長上とも言える「3D風デザイン」

 

・ブラックを中心とした「ダークトーンデザイン」

 

・「大きめのタイポグラフィを活かしたデザイン」

 

・「余白を存分に確保したデザイン」

 

・敢えてワンポイント崩した「ラフなデザイン」

 

等が流行るのではないかと予想しています。

Googleが推奨したことで注目されたマテリアルデザインは今後も続くと考えられますし、マテリアルデザインをベースに、3D要素を取り入れてブラッシュアップされたデザインは多く見られるようになりました。

余白を意識したデザインなどは、近年のWebサイトやWebメディアでは当たり前となっています。

特に上記2種類のデザイン手法は2020年も継続し、更には発展するのではないかと考えられます。

以下に、2020年のトレンドに乗れるオススメのテーマをご紹介してみました。自サイト・メディアにマッチしそうであれば、是非検討してみて下さい。

 

【テーマ紹介】Noir

https://dolcevivace.com/wordpress-themes/noir

スマホやPCのOSにも標準搭載されるなど、ダークトーンはWebデザインにおいてもトレンドになるのではないかと予想されています。Noirは、まさにこの”ブラック調”のサイトやメディアを作るのに特化した、今注目のテーマです。

デザインは洗練されており、重たくなりがちなブラックを、グラデーションや3D効果を活用して非常に美しく見せているのが特徴。

各パーツの配列やレイアウトは、マテリアルデザインをベースとしてデザインされており、ユーザビリティと見た目の美しさが両立されているのもこのテーマの魅力です。

ブラックをベースとしたサイトやメディアを作りたい方は、いち早く取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

【テーマ紹介】Bloom

https://design-plus1.com/tcd-w/tcd053

雑誌の延長上として、ファッションやエンタメ、美容等のお役立ち情報を発信するマガジン風メディアでは、余白を存分に活かした、シャープでシンプルな、オシャレと読みやすさを両立したデザインが主流です。

Bloomであれば、情報量が増えても、画像をふんだんに使っても、ページ数が増えても、スッキリと読みやすいまるで女性ファッション雑誌のようなデザインを簡単に実現。

カスタマイズや機能追加も簡単で、オシャレなサイトやメディアを作ることができるテーマとなっています。

 

【テーマ紹介】fresco

https://digipress.info/fresco/

近年流行りのミニマリズムを感じさせる、シンプルで小さめのナビゲーションと大胆な余白が特徴のテーマです。

このテーマの魅力は、無駄を削ぎ落してスッキリした印象であるのに、3Dフローやスライド、カルーセル等で、画像や動画を多彩な手法で魅せることができる点。ユーザビリティもシンプル且つ洗練されており、サイトやメディアだけでなくECサイトにも適用可能な万能さもポイントです。

近年のWebデザインのトレンドを凝縮したといっても過言ではない、オススメのテーマです。

 

PHP・データベースのメンテナンスはOK?

WordPress本体のアップデートは誰もが意識するのですが、PHPとデータベースについては、アップデートせずに古いものをそのまま使い続けている方は多くいらっしゃいます。

「特に問題無いから気にしていない」という意見も多く耳にしますが、PHP・MySQLの古いバージョンは最新のセキュリティリスクに対する脆弱性や、サポートの終了により何かあった時に困る、といったデメリットがあります。

また、最新のPHP、MySQLにバージョンアップすることは、セキュリティ上だけでなく、動作スピードの向上や安定性が増すといったメリットがあります。

現時点での最新バージョンは、以下の通りです。

 

・PHP 7.4

・MySQL 8.0.18

 

現在のこれらのバージョンが分からない場合は、 WordPress5.2以降に搭載された、「サイトヘルス」機能を活用すると、現在使用しているPHPとMySQLのバージョンならびに、推奨されるバージョンを確認することができます。

あまりにも古いものを使用している場合以外は、早急に対応する必要はありませんが、余力のある時にバージョンチェック並びにアップデートを済ませておくと、サイトやメディアの安心度と動作性が増しますので、是非実施してみて下さい。

 

近年のセキュリティ動向は?対策をより強固にしよう!

WordPressのシェアは伸びる一方で、ユーザーが多いだけに悪意のある攻撃のターゲットとなりやすいというデメリットがあります。

実際に、どの程度の不正アクセスが発生しているかご存知ですか?あるデータによると1日に4万件以上もの不正アクセスが行われているという報告があり、秒数に換算するとなんと約2.1秒に1回という高頻度となります。

不正アクセスはもはや他人事ではなく、いつあなたの大切なサイトやメディアがターゲットとなってもおかしくはありません。基本となるセキュリティ対策はWPカスタムラボの別の記事でもご紹介しておりますので、今一度是非参考にしてみて下さい。

WordPressへのアタックにはいくつか種類がありますが、主に挙げられるのは以下の4点です。

 

・Dos攻撃

古くからあるクラッキングの手法で、大量の不正データを故意にターゲットに送信することにより、過負荷によるシステムの稼働を狙った攻撃。

 

・HTTPインジェクション

Webブラウザとサーバーの通信を、不正な文字列等を紛れ込ませて、正常な通信を阻害する攻撃

 

・クロスサイトスクリプティング

ユーザーがWebページに変更を加えることができるSNSやBBS等の動的サイトにおいて、不正なスクリプトを書き込むことにより、情報漏洩やマルウェアの感染、詐欺サイトへの誘導等様々な被害をもたらす攻撃。

 

・SQLインジェクション

SQLデータベースへ不正に侵入して、情報を盗んだり、破壊・改ざんを行う。

 

この中でも、特に近年被害が増している手法が、クロスサイトスクリプティングと、SQLインジェクションです。

これらはサイトが使用不可になるだけでなく、訪れてくれたユーザーにまで被害が及ぶ可能性もある非常に危険な攻撃です。一度でも大きな被害にあってしまうと、企業の信用は失墜してしまうでしょう。

これらの被害の可能性を少しでも減らすためには、WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入が効果的です。

WAFは、Webサーバーにインストールするものと、Webサーバーとユーザーの間のネットワーク上に設置するものがあります。近年ではコストや手間を抑えて手軽に導入できる、クラウド型のWAFもリリースされています。

サイトの成長度合い・規模に合わせて、導入しておくと安心度が増します。

 

まとめ

2020年のWordPress全般の動向について、未来予測を含めてご紹介してきました。

これまでと同様に、WordPressはインターネット業界において主軸となるCMSとして、重宝されることでしょう。

ビジネスの形は、時代に合わせて変化させて、トレンドに乗ることも重要な戦略のひとつです。WordPressにおいても、必須となるアップデートから、今注目されているデザインやユーザビリティも意識すれば、おのずと選定するテーマやプラグイン、カスタマイズのアイディアも新しい視点で実施することができます。

是非とも2020年も、トレンドを抑えたWordPress運用・施策を実施して、ビジネスを成長・加速させていきましょう!