マルチチャネルやタッチポイントを意識したWordPressの運営方法とは
- columbusproject
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- 2021-03-10
マルチチャネルやタッチポイントを意識しながらWordPressを運営することで、WordPressにさまざまな役割を持たせることができます。
具体的には検索流入や集客、コンテンツマーケティングやリードの獲得・育成に加えて、SNSを活用することで、コンテンツそのものマルチチャネル、クロスチャネルとして扱えるようになります。
今回はマルチチャネルに関する基礎知識やマルチチャネルやタッチポイントを意識したWordPressの運営方法についてお話します。
マルチチャネルに関する基礎知識
はじめにマルチチャネルに関する基礎知識について簡単に説明します。
タッチポイントとは
マルチチャネルを知るためにはまずタッチポイントについて知る必要があります。タッチポイントとは「企業や組織」と「顧客やユーザー」との接点です。
- 顧客が商品やサービスを認知するタイミング
- 顧客が商品やサービスに課金するタイミング
- 顧客が商品やサービスの課金で悩んだタイミング
上記はタッチポイントの一例ですが、顧客やユーザーが商品やサービス、もしくはブランドやメーカーとして認知するタイミング、次に商品やサービスに課金するタイミング、そして課金した商品やサービスに対するアフターケアやカスタマーを必要とするタイミングと言えます。すなわち、タッチポイントとは顧客やユーザー側に企業や組織として関われるタイミングであり、同時にブランドイメージや顧客満足度を向上できる唯一のタイミングであると言えるでしょう。
マルチチャネルとは
まずは「チャネル」についていくつか見てみましょう。
- 新聞、テレビ、雑誌、ラジオ、Web広告、SNS広告などの各種広告
- 公式SNSアカウント、公式ホームページ、公式コーポーレートサイト、メールマガジン
- 自社運営ECサイト、モールやECシステムへの出店
- 実店舗、チラシ広告、カタログ、名刺
- 各種SNSの投稿、シェアやRT、いいね
上記はチャネルの一例であり、タッチポイントで言うところの認知の部分でもあります。そしてマルチチャネルとは各チャネルごとに、それぞれ独立した利益や売上となる「顧客が商品やサービスに課金するタイミング」のタッチポイントを備えたものを指します。
例えば、新聞やテレビ、雑誌やラジオのチャネルは実店舗への誘導、Web関連のチャネルは自社運営のECサイトや課金機能を有するオンラインサイトへ誘導など、「個別に利益や売上がある」ようなイメージです。
クロスチャネルやオムニチャネルについて
クロスチャネルは複数のチャネルにおける顧客情報や購入履歴、行動履歴などのデータや情報を一元化するようなイメージであり、チャネルと課金するタイミングがクロスすることで、顧客やユーザーに「実店舗での購入」や「ECサイトでの購入」など、課金するタイミングのタッチポイントを提供することができます。
オムニチャネルとはクロスチャネルがさらに高度化したものであり、顧客やユーザーがどのチャネルで認知したのか、どのタッチポイントで購入したのかなど、どのパターンにおいても各種データや情報が集約され、顧客やユーザーは意識することなく、好きなタイミングで課金や購入できる仕組みを指します。
それぞれマルチチャネルとの違いは「出口である購入や課金のタイミングの扱いが異なること」、逆に同じ部分として「入り口である認知のタッチポイントのチャネルが複数あること」と言えます。
マルチチャネルやタッチポイントを意識したWordPressの運営方法
次にマルチチャネルやタッチポイントを意識したWordPressの運営方法についてご紹介します。
コンテンツのマルチチャネル化を考える
WordPressでは自由にコンテンツを作成できることから、WordPressの記事やコンテンツを「入り口である認知のチャネルおよびタッチポイント」としてマルチチャネル化が可能です。
例えば、ある記事では実店舗への来店を促す内容を掲載、ある記事では直接ECサイトの購入ページへの遷移、またはLP(ランディングページ)を設置してメルマガや会員登録を促す、もしくは問い合わせや資料請求につなげるなど、目的に合わせてコンテンツを制作するのがおすすめです。
SNSやオンラインサービスを掛け合わせる
WordPress単体の検索流入に期待するのもよいですが、SNSやオンラインサービスを掛け合わせながらチャネルを増やしていくのもおすすめです。
最終的な出口である課金するタイミングへの導線に乗せるイメージを持つことが大切であり、同時に露出を増やすこと、リーチを増やすことをイメージしましょう。
実際にSNSや各種オンラインサービスで公式アカウントによる広報や広告、情報発信をすることで「身近な存在」として企業や組織における安心感や信頼を得ているブランドやメーカーも存在しています。
参考:WordPressの記事をSNSに投稿すべき理由と公式アカウント運営のコツ
上記は当サイトでご紹介している「WordPressの記事をSNSに投稿すべき理由と公式アカウント運営のコツ」の記事ですので、お時間のある時に合わせてご覧ください。
マルチチャネル、クロスチャネル、オムニチャネルと段階的に育てる
マルチチャネル、クロスチャネル、オムニチャネルといった形で段階的に育てることもイメージしましょう。
チャネルを増やしながら、売上や利益となる導線を連携させていくこと、各種データの統合や一元管理を進めていくことをおすすめします。
同時に顧客やユーザーの立場および目線を意識して、利便性の向上やファンやリピーターが獲得できるような施策を講じるとよいでしょう。
クロスドメイントラッキングについても学んでおこう
クロスドメイントラッキングとは異なるドメインやオンラインサービスの行き来に関する分析を行えるようにする仕組みを指します。
WordPressを経由して他のECサイトやECシステムで商品を購入した、またはオンラインサービスに課金したなどの情報が把握できるようになり、データの蓄積から分析も可能となりますので、必要に応じてクロスドメイントラッキングを学び、設定しておくことをおすすめします。
まとめ:まずは既存のタッチポイントとチャネルのチェックから!
今回はマルチチャネルに関する基礎知識やマルチチャネルやタッチポイントを意識したWordPressの運営方法についてお話しました。
まずは既存のタッチポイントとチャネルをチェックした上で、認知するタイミングのチャネル・タッチポイントを増やすこと、同時に購入や課金するタイミングのタッチポイントと連携することを意識しましょう。
その上で段階的にマルチチャネル、クロスチャネル、オムニチャネルといった形で成長させていくことで、データの一元管理や統合=ビックデータの構築となり、DXの推進で言うところの「データの横断的な利用や再利用」が視野に入ってきます。
同時にタッチポイント、そしてチャネルを意識しながら、顧客との接点を増やすこと=利益や売上につなげることとなるよう工夫することをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がマルチチャネルやタッチポイントについて知りたかった方のお役に立てれば幸いです。