コンテンツマトリクスとは?コンテンツマーケティングの効率化や最適化する方法
- columbusproject
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- 2022-06-24
コンテンツマーケティングに慣れていない方や初心者の方が陥りがちなのが「アイデアやネタ切れ」です。実際にもう書き尽くしてしまったと悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
そんな時はコンテンツマトリクスという考え方を参考にして、どのようにコンテンツ制作に取り組むとアイデアやネタが尽きることがないかを再確認することをおすすめします。
今回はコンテンツマトリクスとは何かを説明しつつ、コンテンツマーケティングの効率化や最適化する方法についてお話します。
コンテンツマトリクスとは
引用元:The Content Marketing Matrix [Free marketing strategy graphic]
上記がコンテンツマトリクスと呼ばれるイメージです。コンテンツマトリクスとは、それぞれの軸や領域に対して、どのようなタイプ・フォーマットがあるかを分類し、その中で既にコンテンツ制作しているタイプ・フォーマットはどれか、まだ試していないタイプ・フォーマットは何かを明確にする考え方と言えます。次にそれぞれの軸と領域がどのようなものか、そしてどのようなタイプ・フォーマットがあるのか簡単に説明します。
entertain - ユーザーを楽しませる領域
図の左上の領域はユーザーが楽しめるタイプやフォーマットの領域です。動画やゲーム、コンテストやクイズの他、楽しめるコンテンツなどが挙げられます。
企業や組織としてコンテンツマーケティングを行う場合、楽しさ=おふざけのような形で避けてしまうことがあるため、一定のイメージを守りつつ、楽しめるコンテンツ、楽しませるためのコンテンツに挑戦すると良いでしょう。
educate - 情報や教養を伝える領域
図の左下の領域はユーザーが何らかの情報を得られるタイプ・フォーマットの領域です。トレンドに関する情報やデータをまとめたレポート、プレスリリースやインフォグラフィックなどが挙げられます。
企業や組織としてコンテンツマーケティングを行う場合、この領域については既に実践している場合が多いでしょう。逆に、企業独自で何らかのデータに基づいた情報発信をしていないのであれば試してみることをおすすめします。
inspire - 他の人の考え方や影響を与える領域
図の右上は他の人の考え方や影響を与える領域であり、いわゆるインスパイアしてもらうための領域です。推薦文やレビュー、コミュニティや口コミなどが挙げられます。
この部分の領域は社内や組織内で完結しにくく、アンケートやファン・リピーターの意見を取り入れる必要があるため制御が大変ですが、コンテンツをユーザーが作ってくれるという強みがあります。
convenience - 利便性や効果を伝える領域
図の右下はユーザーに利便性や効果を伝える領域です。導入事例や商品の詳しい説明、体験版の配布、金額の提示や明確化などが挙げられます。
企業や組織で一番コンテンツ制作がしやすい部分であると同時に、一番アイデアやネタが枯渇する部分でもあります。同じ説明を何度もするのがSEO的にマイナスでは?と感じてしまうためです。また、一度作成したコンテンツと同じコンテンツは作りにくいのも理由です。解決策としては、定期的に過去記事コンテンツを再編集すること、マイナスにならない範囲で加筆するなどが挙げられます。
emotional - 感情的や楽しみの軸
図の上に向いた軸は感情や楽しみの軸と言えます。上にいけばいくほど楽しませることや楽しめる要素が強いということです。
図の左上の領域と同じく、楽しませるというのは非常に難しいですが、同業他社やライバル企業を参考にどのような形で楽しませられるか検討してみると良いでしょう。
rational - 理性的や合理的の軸
図の下に向いた軸は理性的や合理的の軸です。正確な情報、新鮮な情報、しっかりとしたデータなど、ブレにくく信頼度が高くなる軸と言えます。
ホワイトペーパーや導入事例、商品の説明など、下にいけばいくほど感情とは無縁である部分でもありますが、しっかりと作り込んでいくことで信頼と安心を与えることにつながります。
awareness - 認知や気付きの軸
図の左に向いた軸は認知や気付きの軸です。左にいけばいくほど、まずは知ってもらうことを目的としており、購入とは遠い軸と言えます。
企業や組織におけるコンテンツマーケティングでバランスをとりにくい部分であり、認知は増えても購入につながらないとと悩む軸でもあります。次項の購入や課金の軸とバランスを取りながら、利益や売上への導線と組み合わせると良いでしょう。
purchase - 購入や課金の軸
図の右に向いた軸は購入や課金につなげるための軸です。商品やサービスの説明とともに、ユーザーにどのようなベネフィットがあるか、体感や体験してもらえるか、課金した後のポジティブなイメージを与えられるかに注力している軸と言えます。
極端なことを言えば、お金を払って欲しいという軸であり、バランス次第で他の企業に顧客を奪われてしまう軸とも言えます。コンテンツマーケティングで「買え買え!」というのはマイナスでしかないので、「ユーザーがお金を払いたい!」と思わせる工夫をすべき軸と言えるでしょう。
まとめ:既存のコンテンツ制作を進化させたり、難しくても新しいコンテンツ制作に挑戦してみよう!
今回はコンテンツマトリクスとは何かを説明しつつ、コンテンツマーケティングの効率化や最適化する方法についてお話しました。
アイデアやネタが尽きる時、それは新しい何かを始めるタイミング、もしくは面倒で難しそうなことを進めるタイミングでもあります。
そんな時こそ、コンテンツマトリクスの考え方を参考にして、何をしたことがないか、今まで試したことでさらに進化できる部分がないかを模索することが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がコンテンツマーケティングのアイデアやネタ切れにお悩みの方のお役に立てれば幸いです。