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【第4回】WordPressでオリジナルの自作テーマを作る方法:テスト環境について



WordPressでオリジナルの自作テーマを作る方法として今回はテスト環境について説明します。 前回までの基礎知識やテーマファイルについては下記リンクをご参照ください。

WordPressでオリジナルの自作テーマを作れるようになれば、既存のテーマを自由自在にカスタマイズできるようにもなります。少しずつ基礎から説明していますので、順を追って読み進めてください。

WordPressをテスト環境を構築するメリット

まずはWordPressでテスト環境を構築する理由やメリットをご紹介します。

そもそも、「WordPressのテスト環境」とはなにか

WordPressのテスト環境と言われてもピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。

WordPressのテスト環境とは本番環境のサーバーとは別でWordPressを構築し自由にカスタマイズできる環境を指します。

WordPressはオープンソースのプログラムですが、サーバー環境がなければ動かないため、実際にHTMLやCSS、PHPをカスタマイズするためにはサーバー環境が必要です。 次にどのような方法でサーバー環境を手に入れることができるのか見てみましょう。

パソコンにサーバーを立てる、もしくはレンタルサーバー

WordPressのテスト環境を手に入れるには、パソコン内にサーバーを立てる、もしくは有料のレンタルサーバーを利用するという方法があります。 パソコン内にサーバーを立てる方法であればほぼ無料でサーバー環境が手に入ります。レンタルサーバーを利用する場合は複数人で学びたい場合、ドメインの取得や外部サーバーにWordPressを構築するための手順を学びたい場合にもおすすめです。

テスト環境を構築することそのものが学びになる

WordPressはオープンソースのCMS、すなわちコンテンツマネジメントシステムであり、簡単に言えばサーバー内で動く無料のソフトウェアです。 しかし、既に構築された状態のWordPressでコンテンツを作成するだけでは、WordPressの良さを知ることは難しいですし、何よりもWebページ制作やWebページを公開する知識や経験が身につきません。 テスト環境を構築することそのものがサーバーやWordPressの構築する手順の勉強となり、WordPressへの理解を深めることができます。

WordPressのテスト環境を構築する方法

次にWordPressのテスト環境を構築するための具体的な手順や方法をご紹介します。(2020年6月現在の情報です)

1.XAMPP

XAMPP:https://www.apachefriends.org/jp/index.html XAMPPはパソコン内にサーバー環境を構築できるソフトウェアです。インストールして起動し、サーバーを動作させる手順など、特に難しいことがないので非常におすすめです。 ただし、ダウンロード・インストールという簡単な操作に不慣れな方ですと難しく感じるかもしれません。まずはOSやソフトウェアの基本的な動作、メニュー項目についても学びましょう。 XAMPPをインストールしたあとはWordPressをダウンロード、インストールして展開し、既定のフォルダに入れることでWordPressを構築できます。

データベース周りについても同時に学ぶことで、本番環境のWordPressのバックアップやカスタマイズ、再構築するための手順を理解することにもつながります。

2.Local by Flywheel

Local by Flywheel:https://localwp.com/ Local by FlywheelはXAMPPよりも簡単にサーバーの構築が可能であり、WordPressの構築についても簡単な操作で済むソフトウェアです。 OSやソフトウェアの操作が不慣れな場合はXAMPPよりもLocal by Flywheelの方が向いているかもしれません。

3.MAMP

MAMP:https://www.mamp.info/de/windows/ MAMPはXAMPPとLocal by Flywheelの中間くらいの難しさであり、MACの方におすすめです。また、Windowsでもダウンロード、インストール可能なので、複数のOSで作業される方にも向いています。 サーバー系のソフトウェア、またはWordPressを構築するために必要なツールは操作性やユーザーインターフェイスの好みがわかれますので、自分の好みにあった操作のしやすいソフトを選びましょう。どのソフトウェアも一度はダウンロードしてインストールし、その手順を覚えておくことをおすすめします。

4.RaspberryPi

Teach, Learn, and Make with Raspberry Pi – Raspberry Pi:https://www.raspberrypi.org/ RaspberryPiは教育用のシングルボードコンピュータであり、Linuxを起動することができます。ソフトウェアによってサーバー環境を構築するよりは敷居が高いですが、一度覚えてしまえばRaspberryPiの方が作業しやすいですし、何よりも本格的にサーバー環境についても学ぶことができます。 難しいといっても物理的なデバイスを揃えること、microSDカードへのOSの書き込み、HDMIやmicroUSB、キーボードやマウスの接続、LANの接続などひとつひとつは簡単なものばかりです。 一番安いものですと800円~1000円程度、最新のモデルでも4500円~6000円程度であり、一度揃えればかなり学習効果の高い環境を得られるので、物理的なサーバー、Linux環境についても学びたい方におすすめです。

5.ドメインを取得しレンタルサーバーにWordPressを構築

他の4つの方法は主に外部へ公開しないことが前提のテスト環境です。ドメインを取得し、レンタルサーバーにWordPressを構築する方法は実際に世界中に公開される形でWordPressを構築します。 例えば、実際にドメインを取得して公開するまでの手順を知りたい、レンタルサーバーの管理画面やFTPについても学びたいなど、WordPressを構築し公開する手順を知りたい方におすすめです。 また、設定の仕方によっては公開せずにテスト環境として何度も再構築し、学ぶための環境にすることもできます。

まとめ:テスト環境でWordPressを自由にカスタマイズしてみよう

WordPressのテスト環境とは「何度でも再構築や失敗しても大丈夫な環境」でもあります。本番環境でできないことをテスト環境で学んだり試すこと、逆にテスト環境で本番環境用のテストを試すこと、そして試した上で本番環境に適用することなど、様々なことができるようになります。 まずはテスト環境がないとWordPressを自由にカスタマイズするのは難しいということ、単にHTMLやCSS、PHPだけでなくWordPressの構築や再構築、バックアップなどを学んだ方がWordPressへの理解が深まるということを忘れないようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。 この記事がWordPressでオリジナルの自作テーマの作り方を知りたい方、WordPressのテスト環境について知りたかった方のお役に立てれば幸いです。