コンテンツマーケティングのフォーマットに悩んだ時の判断基準



コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ」には、さまざまなフォーマットがあります。文字や画像、写真や動画、音声などのフォーマットの他、それぞれを組み合わせて「情報を伝える」のが一般的です。

他社との差別化をしたい、自社の商品やサービスの認知度を高めたい、もっと利益や売上につなげたいなどお悩みであれば、フォーマットを追加して「新しい伝え方」を増やしてみると良いでしょう。

今回はコンテンツマーケティングのフォーマットに悩んだ時の判断基準についてお話します。

1.コンテンツマーケティングに何を求めているか明確にする

コンテンツマーケティングは認知拡大や興味関心の育成、リードの獲得やリードの育成など、一定の目的や役割を持たせることが重要です。

フォーマットを選ぶ際も同様であり、フォーマットごとにあるアプリやSNS、オンラインサービスのユーザーを取り込みたい、ブランディングを強化したい、直接的に利益や売上を増やしたいなど、まずは目的を明確にしましょう。

昨今では動画や音声などのコンテンツの需要が高まっています。文字や画像だけのコンテンツだと見てくれない層にリーチしたい場合は、動画や音声のSNS、アプリ、オンラインサービスに注力してみても良いでしょう。

2.自社の商品やサービスと相性のよいコンテンツ・メディア・マーケティング手法を精査する

商品やサービスによって、相性の良いコンテンツ・メディア・マーケティング手法があります。例えば、食材や調味料であれば文字と画像によるレシピ的なコンテンツ、または調理風景を撮影した動画など相性が良いと言えます。

通常のマーケティングと同様に「商品やサービスのベネフィット=顧客の得る利益」は何かを擬似的に体験してもらうこと、または商品やサービスの価値を伝えることを意識した上で、フォーマットを選ぶのが大切ということです。

また、商品やサービスの主となるターゲット、ペルソナと相性の良いフォーマットを選ぶことも重要です。例えば、動画であってもYoutubuだけでなく、TikTokやInstagramも利用してみたり、それぞれのSNSにアップしたものをWordPressの記事コンテンツ内で埋め込みをしたりするなど、「制作したコンテンツを複合的かつ多角的に利用すること」で、リーチや認知拡大を狙うと良いでしょう。

3.定期的かつ定量的に制作できるコンテンツかを見極める

動画や音声、または写真や画像(漫画など)のようなフォーマットの場合、通常の記事コンテンツの制作と比べると手間や労力、何よりも技術が必要です。企業や組織として発信するコンテンツであれば、スマートフォンで動画撮影して終わり、というわけにはいきまんせんから、編集する技術・スキルも求められます。

また、それぞれのSNSやオンラインサービス、アプリに関する知識も必要です。昨今ではバズと呼ばれる爆発的な情報拡散とともに、炎上という形でネガティブな結果につながることもあるので注意しましょう。

その上で少しずつ、コツコツと制作できるフォーマットなのか、ある程度の質を担保できるのかを意識しつつ、フォーマットを選ぶと良いでしょう。

4.利益や売上への導線や基軸となるフォーマットを選定する

動画や音声などのフォーマットは非常に魅力的なコンテンツを制作できますが、コンテンツのみでは利益や売上の導線にしにくい場合があります。そのため、動画や音声をアップするアプリ・SNS・オンラインサービスのページと記事コンテンツをURLやシェアなどでリンクさせて、商品の購入、または有料サービスへの課金、もしくはSNSのフォローや友達登録につながるように工夫しましょう。

例えば、記事コンテンツを基軸にして、自社ドメインのWordPressにLPやホワイトペーパー、問い合わせや申し込みのフォーマットを設置しておき、各種フォーマットからリンクさせることで「コンテンツを楽しんで終わり」にすることなく、利益や売上につなげやすくなります。

同様に自社ドメイン内に各種フォーマットのコンテンツを埋め込み、再生や視聴ができる状態にしておけば、そのままの流れでリードの獲得、リードの育成する効果も得られるでしょう。

5.時には同業他社やライバル企業、もしくは他業種も参考にすることも大事

コンテンツマーケティングのフォーマット選びに悩んだら、他社を参考にしてみることも大切です。SNSやアプリ、オンラインサービスをどのように組み合わせているのか、どれくらいの頻度でアップされているのか、どの程度のクオリティを保っているのかなど、自社との違い、またはこれから対応できるかどうかを判断する材料にすると良いでしょう。

特にコンテンツマーケティングにおいては、数ありきのようなイメージがありますが、どちらかと言えば質(クオリティ)を重視しないと、その先の結果や成果につながりません。あくまでも「先に顧客やユーザーに利益を与えること」と同時に「認知拡大と理解を深めること」を意識して、PDCAサイクルで効果検証を行いながら改善していくことをおすすめします。

また、文字と画像の組み合わせの記事系コンテンツにおいても、ホワイトペーパー、LP、メルマガ、SNSの投稿など、さまざまな情報発信する手法があることを忘れず、コンテンツの再利用や再活用、並行利用など、手間や労力を省きながら、運営していくこともおすすめします。

まとめ:結果・継続性・導線の作りやすさなど「利益や売上につなげられるか、現実的か」を重視して選ぼう!

今回はコンテンツマーケティングのフォーマットに悩んだ時の判断基準についてお話しました。

コンテンツマーケティングのコンテンツは「情報がしっかりと伝わるか」と「情報が広がりやすいか」の2つを重視しましょう。その上で結果が伴うか、継続が現実的か、利益や売上につながる導線と組み合わせやすいかなど、数字の部分と調整するのがおすすめです。

その上で数を増やすこと、質を落とさないことの両方を意識しつつ、新しい伝え方と既存の伝え方による相乗効果を狙うイメージを持つことを忘れないようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事がコンテンツマーケティングのフォーマット選びにお悩みの方のお役に立てれば幸いです。